2月4日(火)、大池小学校と豊中市こども未来部こども安心課と大阪弁護士会が連携して、弁護士による「いじめ予防出張授業」を行いました。

弁護士さん4名が来校し、5年生の全クラスで行いました。

弁護士は法律の専門家。法律家の視点からの人権感覚を教室内にいる子どもたちに気づいてもらいたい。「いじめ」の空気(「いじめ」は誰でも被害者になりうる、誰でも加害者になり得る、傍観しているだけでも人を傷つける可能性がある)を子どもたちが理解することをねらいとして実施いたしました。(現6年生は昨年度実施しました)

5年生にもわかりやすい語り口で、ロールプレイを通じて「いじめ」とは何か?ということ等、子どもたちは具体的に考えることができました。また、「いじめ」には、①いじめる子、②いじめられる子、③観衆、④傍観者の四層構造があることを知り、傍観者の立場から「自分に何ができるのだろう?」と仲裁者としてどんな行動ができるのか具体的に考えることもできました。そして、心のコップのお話もありました。

「心のコップ」は、コップに水を注ぎあふれさせる実演を行い、いじめられている子どもの心の状態を想像するようにします。

コップ = いじめられている子どもの心

水 = 「いじめ」にあたるような発言や行為

水が溜まりコップからあふれる =・・・?

コップから水があふれだした時、以下の2点のことが伝えられました。

①人の心は外からは見えないため、自分の一言がコップの水をあふれさせる最後の一滴となるかもしれない。②周囲の言動でコップの水を減らすことができる。

子どもたちの授業にのぞむ顔を見て、子どもたちの心に響いたことがわかりました。

いじめ事案やいじめ予防授業に取り組んできた弁護士さんの経験から、「いじめ」には、①「いじめ」の理解不足、②「人権感覚」の弱さ、③対応方法がわからない、という点にあるのではないかとのことでした。そして、いじめの予防のために必要なことは、子どもたちが自分の人権も他者の人権も大事にできる人権意識・人権感覚をもてるようになることです。

今回の「いじめ予防出張授業」を通して、人権擁護を使命とする弁護士だからこそ子どもたちに人権の大切さを伝えていただくことができました。今後も引き続き、いじめ未然防止等に取り組んでいきます。