1月21日 放送室前廊下芸術展 開催中① 「植物による画面構成」(3年美術)
3年生美術 画面構成(写真1) |
3年生美術 制作中1(写真2) |
3年生美術 制作中2(写真3) |
新型コロナウイルスの変異株「オミクロン」の感染者数が飛躍的に増えていますが、学校教育活動は感染防止対策を徹底して継続いたします。さて、3学期に入ってA棟2階放送室前廊下には九中生の「3年生美術作品(写真1)」と「2年生英語科ポスター作品」がずらっと展示されています。この場所は知る人ぞ知る九中画廊とも言われている場所で、廊下歩く九中関係者が足を止め、作品にうっとりし”和顔愛語”しています。
「植物による画面構成」展 開催中
昨日は、暦の上では1年で一番寒い日とされる「大寒」であった。確かに昨日今日と体感温度は冷たかった。その名の通り、列島各地で厳しい寒さとなり一番の寒さを観測したのは、北海道の朱鞠内でマイナス27.7度・・・。寒いはずだ。そんな中、心温まる場所がA棟2階放送室前に存在する。この地に「構成美の要素を使った表現~植物による画面構成~」、後世に残るかもしれない3年生美術作品がずらっと展示されているのであった(左写真)。
この作品は2学期から取り組んでいた。美術の授業は基本「美 サイレント」である。黙色である。3年生は黙々とデザインを考え黙々と色を塗るのだ。時折、教科担当者にそっと質問する。時折、教科担当者は机に寄り添い小声でアドバイスを送った。新型コロナウイルス下にあって対応しやすい授業といえた。完成した秀作の一部が廊下に展示された。後世恐るべし(九中生は、将来、どこまで伸びていくかわからないほどの可能性に満ちている)。
「植物による画面構成」授業実践中
3年生美術課題の展開はこうだ。構成美の要素を使った表現を使って「植物による画面構成」をおこなう。構成とは、形や色や線の工夫をして画面をつくることである。画面の中に、形・色・線をどのように描くとかっこよくバランスのよい画面になるかを考え工夫し、ひとつのまとまりある空間をつくる。ではどんな構成の仕方があるのか?ここを押さえておかないと美しい画面構成は作れない。教科担当者から学ぶ。画面構成の基本要素は8つである。
・シンメトリー 点や線や面を中心にして左右上下が対応する形の構成 ・リピテーション 同じ形などを繰り返して配置する構成 ・グラデーション 形や色を一定の割合で段階的に変化させる構成
・アクセント 形や色の効果によって部分を強調し、全体の感じを引き締める構成 ・リズム 形や色などの連続的な変化や繰り返しから受ける動きのある構成
・ムーブメント 形や色の変化により動きを感じさせるような状態 ・コントラスト 性質が反対の形や色を組み合わせることで強い効果を出す ・バランスアンバランス つり合いがとれている状態がバランス。とれていない状態はアンバランス。
学んだら使え。基本要素8つを使って黙々と作品制作にとりかかった(写真2、3)。竹にタケノコが並ぶ(リピテーションだ)。すいかが飛ぶ(ムーブメントか)。ぶどう、さくらんぼ、カボチャ、これはトウモロコシか(リズム)?光にあたるパイン(コントラスト)。・・・基本要素8つを使った作品ができあがった。
大寒に 心を照らす 構成美