12月22日 年の瀬に魅力ある授業 ドレッサでマルチラック制作(技術家庭)~
千里 九「 安全第一 ドレッサはホイサッサと出来るものではない」
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本時の目標(写真1) |
釘打ちけがき(写真2) |
ドレッサ切削中(写真3) |
新型コロナウイルスの感染拡大はおさまりつつありますが、学校教育活動は感染防止対策をして継続いたします。さて、「継続は力なり」といえば、1年生「技術」の木材加工です。今C棟1階にある木工室では、主体的に「マルチラック製作(下写真)」に奮闘する1年生の姿が多く見受けられます。技術科の授業では、⽣活や技術に関する実践的・体験的な活動を通してよりよい⽣活の実現に向けた力を育成することを⽬指しています(新しい学習指導要領の改訂のポイントより)。
木工室を活用した学び -新学習指導要領では、これまでの学習指導要領の「確かな学力・健やかな体・豊かな心」を改めて捉えなおし、「何を理解しているか、何ができるか」(知識・技能)、「理解していること・できることをどう使うか」(思考力・判断力・表現力等)、「どのように社会・世界と関わり、よりよい人生をおくるか」(学びに向かう力・人間性等)の3つの柱が示されました-
1年生では、何ができるようになるかということで”木材加工”を学ぶ。中学校で”木材”を取り扱う教科は技術・家庭「技術分野」にほかならない。新しい学習指導要領では、「よりよい⽣活の実現や持続可能な社会の構築に向けて、適切かつ誠実に技術を⼯夫し創造しようとする実践的な態度を養う。」とある。つまり、マルチラックを製作するうえで、”何で寸法通りに加工が出来るねん”その仕組みを理解することも期待されている。期待に応えようじゃないか。先生!!先生は木工室にいた。
技術科と”ドレッサ切削” ~ドレッサで木材を削る~ 期待に応えるポイントは、何を覚えたかではなく”何が出来るようになるか”である。12月12日の1年7組は「木材加工」に挑む。中学校木材加工の定番といえば「マルチラック」で、今1年生はMYマルチラックを製作しているのだった。作業の流れはこうだ。①木材のけがき(寸法をえんぴつで描く)②のこぎりで切断 ③くぎ打ち位置のけがき(写真2) ④ドレッサで切削⑤卓上ボール盤で穴あけ ⑥げんのうでくぎ打ち接合⑦紙やすりで仕上げ、この時間は全12時間中の8時間目で「④のドレッサで切削の作業」だった。本時の目標(写真1)は、ドレッサで仕上がり寸法線まで削る。切断面が平らになるように仕上げる。
ドレッサはホイサッサと出来るものではない。 なんと言っても”やすり”である。刃を替えることが出来るやすりのことだ。のこぎりほど危険ではないが一番のポイントはまず怪我をしない。手を削っては痛いので持ち手をしっかりと握る。指は伸ばさない。伸ばして削れば指の皮を削ることになる。「手はニャンコの手!で。反対の手(木材を持つ方)はドレッサから遠ざけること」担当者はわかりやすく注意をおこたらない。生徒達はニャンコの手で削った。のこぎりで切断した面を仕上がり寸法線まで(約3mm)切削していく(写真3)。
技術科担当者「1学期に学んだ木材の特性を活かして、木材加工実習に取り組んでいます。ものづくりを1から学び、実際に体験することで、ものづくりの楽しさや達成感、重要性を感じてほしいと願っています。1月末に完成を予定しているので、どのように使用するかお家で考えておいてください!」
ものづくり ドレッサ切削 けずる冬 春遠からじ