3月18日(火)三寒四温の”三寒”の方になりましたが、お天気には恵まれて第59回の卒業式を執り行うことができました。

6年生には、6年間の約1200日の業を終えたその証として卒業証書を手渡し、89名の卒業生が晴れて東丘小学校を旅立ちました。

思い起こせば、入学式を終えてピッカピッカの1年生の11カ月は『いつもの・当たり前の』学校生活でしたが、3月から突然の休校、いつの間にか桜の4月を迎えた2年生も分散登校からようやく動き出し、全員が揃ったのが6月も半ばのことでした。

今ではもう昔話のように感じますが、マスク着用・手洗い必須(これは今でもアリ?)、3密を避け、楽しく話をすることすらソーシャルディスタンスの絶妙な距離に阻まれたり、遊びでは鬼ごっこでタッチをしても良いのか論争、給食は『岩にしみいるセミの声』の世界観に負けないほどの黙食、挙げればキリがないような摩訶不思議な制限もありましたが、そんなコロナ禍の苦難も力強く乗り越えて今日に辿り着きました

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4月には、それぞれが自己選択した場所で新しいスタートをきることになります。

これまで創立から58年間で東丘小学校を旅立った5798名に加えて、今回は卒業証書第5799号~第5888号の89名の名前が新たに卒業証書授与台帳に刻まれました。『この授与台帳は、学園制になっても学校が無くならない限り永遠に残り続ける唯一のものです。』と卒業生には話をしました。

そして式の祝辞では、下記のような文章で結びました。

この中には4月八中で再会する人もあれば、私立への進学や転校など違う中学校で新学期を迎える人もいます。その先の進路はさら広がり、いつかは自分なりのタイミングで社会に出ていく時が来るのだと思います。

この先、みなさんがどのような進路を選択していくのかは誰にも分からないことですが、その通過点には東丘小学校があり、その東丘小学校で得た学びや経験がみなさんの力の一部になっていることを願います。

卒業生のみなさんが、夢や目標に向かい、自分も自分以外の誰かも大切にできる豊かな心をもち、答えのない未来を力強く切り拓いていくことに期待して、お祝いの言葉とします。

将来のみなさんの活躍を楽しみにしています。そして近い将来、再会してその時のそれぞれの現在地を報告してくれると嬉しいです。とはいっても、近い将来の再会は、例年中学校入学後あたりになる可能性も大きいのですが…( ´艸`)