アフガニスタンの位置は? アフガニスタンの首都は? アフガニスタンの歴史
アフガニスタンと日本(写真1) アフガニスタンの首都は(写真2) アフガニスタンの歴史(写真3)

 梅雨がそろそろ明ける気配をみせ蝉がMEAN MEANと鳴きだし始めました。さて、今週火曜の6年生は外国語教室で意味ある外国語活動です。6年生は、様々な理由で紛争がおさまらないアフガニスタンからBAHAさんを講師にお招きし、特別授業「アフガニスタンとの交流会」をZOOMを使ってオンラインでおこなっていただきました(下写真)。 

 外国語体験アフガニスタン アフガニスタンについてウィキペディア、外務省ホームページを参考にし調べてみた。アフガニスタンは波瀾万丈な歴史を紡いで来た国家である。東はイラン、西はパキスタンに挟まれた中央アジアと南アジアの交差点に位置する山岳地帯の内陸国だ。現在はタリバーンによる暫定政権が築かれている。面積は65万2000平方キロメートル(日本の約1.7倍)、ダリー語、パシュトー語を話す。長年の他民族による支配の後1919年独立を果たした。だが1979年ソ連の軍事介入を受ける。1970年代終り頃からアフガニスタン国内の混乱を逃れ、隣国のパキスタン及びイランに何百万人ものアフガン難民が流出している。1994年頃からイスラム回帰による秩序回復を訴えるタリバーンが勢力を伸ばし、1996年首都カブールを制圧、1999年までに国土の9割を支配するに至った。2001年9月の米国同時多発テロ事件を機に米英主導で軍事行動が行われタリバーン支配地域が奪還される。タリバーン政権崩壊後民主化が進んだ。2014年には民主的な政権交代が実現するが、2021年治安を担ってきたアメリカ軍が撤退を進めるなかでイスラム原理主義を掲げるタリバーンが首都カブールに入り、現在権力を掌握している。

 Todays Goal:アフガニスタンのことをもっと知ろう  昨年度からリモートで実施されている外国語体験活動、今年度1回目は6年生だった。戦火を逃れ日本に避難してきたアフガニスタンのBAHAさんからまずアフガニスタンを知る。日本との位置関係(写真1)、首都(写真2)、今起こっている困難な歴史(写真3)について語られる。BAHAさんと通訳の方が画面に登場、緊張する6年生の前に現れた。アフガニスタンとの交流の始まりだ。コンニチハ 講師のBAHAさんは日本語混じりの英語でお話をし通訳の方が流ちょうな日本語と英語で6年生に伝える。お話は希望の光が見えないつらさがひしひしと伝わる内容だった。

 79年のソビエト侵攻からずっと戦火の中で過ごしてきた国は疲弊している。BAHAさんは6年生に質問を促す。6年生はなんで?なんで?がいっぱい。なんでまわりの国はタリバーンを追い出さないのか?なんで女性の権利を制限するのか?BAHAさん「素晴らしい。Good question!」どんなクエスチョンにもわかりやすく応えていただいた。お話は6年生の目・耳・心に届く。どうしたら解決できるだろうか?今日の6年生は地球人として平和の尊さを感じた。紛争を止める方法はわからないがお話を聞いて考えることはできる。BAHAさんはアフガニスタンの将来を悲観していない。美しい文化遺産ミナレットや、おいしそうな名物料理カブリ・パラウなどを明るく語られる。紛争が終わり安心して観光ができる国になるといいなぁ。

 夏きたり 平和の重み オンライン