11/5(水)卒業生の方からお話を聴きました

卒業生の方から、性についてのお話しを聴きました。

ご自身は生まれたときの性は女性、心は男性、恋愛感情は女性(に対して)ということを話していただいてから

(1)ご自身が小学校入学前に感じていた事は・・・

 ・ランドセルは女の事は赤にするべきだと言われて違和感を感じた。

 ・どちらのトイレに行ったらいいのか困った。

 ・性別でランドセルの色を決められるのはおかしい(固定概念)と思った。

(2)小学校、中学校時代の恋愛感情については・・・

 ・女の子として生まれてきて女の子のことが好きと言えなかったこと。

 ・クリスマス会の時に親にワンピースを用意されたけど、嫌で履けなかったこと。

 ・プールの時間が嫌で、水着の上からTシャツを着るしかなかったこと。

 ・高校卒業のアルバムの時に、担任の先生から学ランを着てもいいよと言われ、学ランで撮影して嬉しかったこと。など、

(1)(2)のような経験をする中で、

 ・自分の感情を受け入れてくれたり、認めてくれたり、選択肢を与えてくれるような声掛けをしてくれた時にとても嬉しかったこと。

 ・上のようなことを考えたときに、「自分はいったい何者なんだろう?」と自分が嫌になったことがあったが、

 

大学の時に同じ心の人と出会い、トランスジェンダーという言葉を知り、

今まで知らなかった色んな事を知ったり、同じような気持ちを持つ人がいることがわかって、気持ちが楽になったこと。

などを話していただきました。

お話を聞いて、人にはそれぞれの「自分らしさ」「個性」があり、性についても多様な性があること、

男とか女とか「こうあるべき」という決まりはなくて、人には色んな考え方、生き方があっていいいということ、

違いを否定するのではなく、「違っていい」と受け止め合うことが大切だということ

などを学びました。

 

見た目や名前だけでその人を決めつけたりしないで、

ありのままのその人自身を認め、大切にできる人になってほしいです。

クラスでも学年でも、安心して自分らしさが出せる場所に、

11中が、どこにいてもお互いの良さや個性が認め合える場所になればいいなと思いました。

 

誰もが「自分らしくいることができる」社会に・・・

これからの世の中を作っていく生徒のみなさんには、そんな社会を作っていってほしいです。