六中だより1号
であいとつながりをもとめて
「一人ひとりの思いを大切に、
『自治の力と信頼感を高める』ために
この4月より第六中学校の校長としてお世話になります亀谷智と言います。2年間は教育委員会で仕事をしていましたが、その前は第十八中で校長の経験があります。しかし六中では初めてとなりますので、どうぞよろしくお願いいたします。保護者の方とは、定期的に「学校だより」を発行し、学校での子どもの様子や情報などをお知らせしていきたいと思います。
六中に来てすぐに感じたことは、中庭が色とりどりの花で美しいなぁと思ったことと、それだけでなく教室や廊下がとても美しく保たれているなぁということです。聞いてみると、六中生は積極的にクリーン作戦等にも参加し、地域・保護者の方と共に「花と緑のある学校づくり」に取り組んでこられたということ。そして学校用務員さんや先生方が、六中生の学習環境を整えようと、熱心に整備等をされているということでした。とても素晴らしく、ありがたいことだなと思いました。
4月7日には、107名の新入生(70期生)を迎えて、入学式を行いました。
当日は天候にも恵まれ、たくさんの保護者、来賓の方にお祝いにかけつけていただき、落ち着いた雰囲気の中で入学式を持つことができました。新入生代表の谷岡君による「誓いのことば」には、強い決意を感じることができました。
本日は、私たち70期生のために、このような盛大な入学式をご準備いただき、まことにありがとうございます。校長先生をはじめ、先生方、職員の方々、ならびに来賓の皆様にも、心よりお礼申し上げます。春の温かい日差しとさわやかな風に、あいさつロードも輝いているかのように見え、この会場に向かって歩く道すがら、桜の花や春の花々を見つけるたびに、胸が高鳴っておりました。 私たちは、6年間の小学校生活で、保護者や先生方、地域のみなさんからの助けを受けながら、たくさんの仲間と支えあい、競い合い、共に学び高めあうことの素晴らしさと大切さを学びました。その経験を胸に、人間として成長すると同時に将来の夢に向かって、「夢への階段を昇り始める」ため、この豊中市立第6中学校で、さまざまなことを頑張っていきたいです。 小学校時代からの仲間、私たちの入学を心待ちにしてくださった先生方をはじめ職員のみなさん、私たちの良き手本となりこれまで六中の伝統を築いてこられた先輩方、そしてこれから3年間共に過ごす新しい仲間…。たくさんの人に囲まれ、グランド、体育館、見たこともない大きな校舎で、私たちはこの学校で過ごせる3年間に、期待と喜びで胸を大きく膨らませております。 最後になりますが、校長先生ならびに先生方には、あたたかいご指導とお導きのほど、よろしくお願いします。私たち新入生一同は、歴史と伝統ある豊中市立第六中学校の生徒として誇りを持ち、その名に恥じぬよう、実りある最高の中学校生活を送ることをここに誓います。 |
さて、子どもたちには、始業式の日に「学校スローガン」について話をしました。年度当初のあいさつに代えまして、話の一部を紹介しておきたいと思います。
<始業式のあいさつより>
新しい年度のスタートにあたり、私がみなさんと共に今年度取り組んでいきたい「学校スローガン」を紹介したいと思います。「一人ひとりの思いを大切に、共に学びあう学校づくり」「『自治の力と信頼感』を高めるために」としました。この学校スローガンについて、少し話をします。
学校という所は、一人ひとりがお互いに「学びあい、高めあっていく場」であると思っています。しかし実際は、なかなか自分の思いを相手に伝えたり、相手の思いをわかっていくのは難しいことです。だから、どうしても上辺だけのつきあいになってしまい、安心した関係づくりができないことがあります。352名の六中生は、一人ひとり性格も考え方も習慣もちがいます。それが当たり前で、ちがっていていいのです。だから、みなさんには「相手の気持ちに耳を傾け、自分の気持ちをことばで伝えられる力」をつけて、お互いの思いを知り合ってほしいと思っています。そして、一人ひとりが安心して、生活できる環境をクラス・学年、そして学校全体でつくっていってください。それが、「一人ひとりの思いを大切に 共に学びあう学校づくり」です。
そのために、大切にしたい視点が次の2点です。
一つめは、「自治の力を高める」ということです。
六中は、歴史的に生徒会活動にとても熱心に取り組み、「仲間づくり」を大事に取り組んできた学校だと思っています。私もここの門をくぐった時にすぐに目についたのが、「常に前進 『持とうよ自覚、見ようよ周り、広げよう仲間の輪』」という生徒会スローガンの垂れ幕でした。きっと日常の委員会活動をはじめ、ボランティア活動や様々な行事や取り組み、そして毎日の生活のあり方をみなさん自身がしっかり考え、日々の活動を創ることで、「学校づくり」をすすめてきたものだと思います。それが、「自治の力」です。つまり、自分たちの力で、自分たちの集団の力を高めていくということです。そんな「自治の力」をより高めて、「一人ひとりにとって居心地のいい、素晴らしい六中」を創りあげていってほしいと考えています。
二つめは、「信頼感を高める」ということです。
一人ひとりの思いを受け止めていく中で、始めて「信頼」が生まれます。そんな信頼関係の中で、自分の頑張りも創られていくのです。また、一人ひとりが安心して生活していくためには、ルールや規律が共通のベースとして必要になってきます。人が集団の中で生きる限り、自己中心的な考えで好き勝手にやれば、深く傷ついてしまう人が出てしまうし、一人ひとりが居心地良く生活できるものにはなっていかないということです。「人とのつながりを大事にするということが、ルールを守っていく」ということになるのです。それがまた、「信頼感を高める」ことにつながっていきます。
中でも、学校生活の中心である「授業」を充実したものにしていくためには、授業規律が大事な事となってきます。私たち教職員も、「わかる授業」をつくるために、「授業研究」の時間もとり、研究を深めていきたいと考えています。しかし、授業をつくる主体は、当然のことながらみなさん自身です。「わかりたい」「学びたい」という気持ちを強くもって、「人の話や意見をしっかり聞き、じっくり考える時間をもつ」「1時間1時間、集中して授業に取り組む」ということが大切です。そんな取り組みを通して、「学んでいく力」を一人ひとりがつけていってほしいと思います。
今年度はこの2点を柱に、日常の取り組みを一つひとつ積み重ねていくことで、居心地のいい「共に学びあう学校づくり」に繋がっていくと考えています。
これからの新しい学年・クラスで頑張って実践していきましょう。
始業式の後には、生徒会役員の認証式を行った後、1年生と2・3年生の対面式を行いました。六中の生徒会活動もスタートしました。
「学校スローガン」の達成をめざして、生徒会と共に頑張っていきたいと考えています
出会いと別れがありました。
離任式では
大住先生、坂井先生、手島先生からは、六中生への最後のメッセージをあたたかく、熱く語っていただきました。どの先生からも、「本当に六中でみなさんと過ごした生活が、とてもあたたかく忘れられないものとなったこと。これからも、仲間を大切に頑張ってほしい」との言葉がありました。それぞれの先生方、また新しい地でのご活躍をお祈りしたいと思います。六中生も頑張りますので、見守っていただきたいと思います。
校 長 亀 谷 智