学校だより14号_2014年度
であいとつながりをもとめて
~生徒会執行部で学習しました~
今年は、「子どもの権利条約」が国連で採択されて25年目。そして日本が批准をして、ちょうど20年目に当たります。ここでいう「子どもの権利」とは、人間としてあたり前に認められるべきことで、子どもたちみんながもっているものであることです。
ノーベル平和賞を受賞したマララさんは、「一人の子ども、一人の先生、一冊の本そして一本のペンが世界を変える。」と、子どもや女性にも教育を受ける権利があるんだと強い気持ちで訴えていったものでした。逆に言うと、まだまだ「子どもの権利」は、それだけ守られていない状況が、世界中にあるということです。
これこそ、「自治の力と信頼感を高めあう」というスローガンの意味するところと重なるなと感じました。一人ひとりが居心地のいい学校づくりを共に創りあげていきましょう。
(◆は、執行部の感想の一部です)
◆浜田さんからお話を聞いて、ぼくは4つの権利のバランスが少しでもくずれると成り立たなくなるという言葉が印象に残っています。聞いていて、確かにそうだなと思いました。話の中で、言っていた耳ちゃん(参加)という権利で、「意見表明権」というのがあり、生徒会活動で相談ポストやスローガンを作るときのアンケートなど、執行部以外の人からも意見が言えるという所と似ているなぁと思いました。だからこの権利は、とても大事なものだと感じました。
◆ぼくは一番“生存”が大切だと思いました。“生存”とは「生きる権利」のことですが、生きる権利がなければ、一日一日を楽しく過ごすこともできませんし、私たちが毎日している勉強することもできないとぼくは思います。また将来的には、食べることも、働くことも、人を愛することもできなくなり、健康にも害があたると思います。また、ざっくり言ってしまうと、“生存”生きる権利がなければ、他の“発達”“保護”“参加”をすることもできないと思います。人は生きているからこそ、自分たちを尊重し合い、信じ合い、日常生活を送っているのだとぼくは考えます。
◆今回の「子ども健やか育み条例」について話を聞き、子どもの人権は、私たちにとってとても必要なものであり、この権利のことを沢山の人に知ってほしいと思いました。また4つの権利は等しく大切で、4つのバランスがとれてこそ必要なものだと思いました。4つの中でも、子どもの人権として注目してほしいのは、参加する権利です。“子どもがこんな話に入っても意味がない”と言われることは多く、子どもの方から参加することをやめてしまうことも少なくないと思います。それでは守って下さる人たちと守ってもらう子どもたちと意思疎通できず、何も解決しません。大切な権利ですが、今まであまり気にされなかった権利でもあると思います。これを機に、参加する権利をはじめ、4つの子どもの人権について多くの人に知らしてきたいと思いました。
職場体験報告会から・・・
さらに「職場体験学習」を通して、たくさんの「気づき」や「学び」があったことがわかりました。「とても温かく家庭的な雰囲気で、こんな職場で働きたいなぁ」「職場の皆さんは、自分の仕事に誇りを持っているんだなぁ」「私もあんなかっこいい大人になりたいなぁ」「生きていくためにも、人の支えがすごく大事なんだなぁ」「社会は、誰かがすごく苦労をしながら、私たち子どものために働いてくれているんだなぁ」「子どもたちの笑顔に助けられました」「私の将来の夢に大きく前進できた」「お金の大切さがとてもよく分かりました」「地域の人は、優しい人がすごく多かった」「仕事をしていると、自然と礼儀、マナーを学べました」
2年生にとって、今回の職場体験学習で実感してきたことを、ぜひこれからの生活に生かしてほしいし、自分自身の進路を考えるにあたってのヒントにしてほしいと思いました。
三者懇談会 ありがとうございます
12月15日から19日の期間において、各学年とも三者懇談会を実施しています。
お忙しい中、懇談時間の調整等をしていただきありがとうございます。2学期を終えるにあたって、子どもたちが頑張っていたところ、まだまだ課題だなぁと思えるところ等を保護者の方と話し合っていく中で、これからどこに力を入れていけば共に考える場としていきたいと思います。とりわけ、3年生はいよいよ「進路先」を具体的に決めていく懇談の場となります。本人・保護者・先生との間で、十分話し合っていただき、「ここで頑張っていく」との思いで決めていってほしいと考えています。
先日3年生は、高校の先生に来ていただいて、「マナー講座」をうけました。「マナーを大事にするというのは、自分自身を高めることにつながる」との趣旨のもと、これから向き合っていかなければならない面接の指導・練習をすすめました。いよいよ本番モードとなっていきます。