学校だより14号_2015年度
であいとつながりをもとめて
いのちと安全を考える日
~私たちにできることは震災を忘れないこと~
今年は、阪神・淡路大震災が起こって21年目に入ります。今の六中生は、直接当時のことについては知らない世代となっています。しかし私たちは、その時の教訓を忘れないためにも、毎年「1・17」をふり返り、未来にむけて歩んでくことが大切だと思います。そこで六中では、本日15日を「いのちと安全を考える日」と位置づけ、当時を振り返るとともに、いのちや安全について考えていきたいと思います。(1・17が日曜のため)
昨年は、震災20年という節目の年ということもあり、豊中では、「この日のことを忘れない」ために、「若い世代に伝えていく」ために、合唱歌「花を咲かせよう(とよなかレクイエム)」ができました。震災を知らない豊中の小学生が、家族や地域の方と震災について語り合い、感じたことが歌詞の言葉となっています。その歌詞の中に出てくる「6434」は、震災で亡くなった方の数を表しています。(豊中でも11人の方が亡くなっています。)
「花を咲かせよう(とよなかレクイエム)」 あの震災を忘れない
あの震災を忘れない あの悲しみを忘れない 未来を信じて 花を咲かせよう 花を咲かせよう(豊中の町よ) |
昨年の学校だよりでも紹介しましたが、震災のあった年の中学生シンポジウム(1995年9月6日開催)で、「阪神・淡路大震災に対する取り組み」という特別報告で、六中生徒会が発表した内容について、その一部ですが、今年も掲載しておきたいと思います。
<中学生シンポジウム(1995.9.6)での報告概要(一部)>
◆ 六中も水道管が割れて水浸しになったり、渡り廊下にひびが入り、使えなくなりまし た。そんな六中も避難所になり、多いときは600人ぐらいの避難者の方がおられました。その避難された 方々 も 卒業式まで何十人もの人がいらっしゃったのですが、六中の卒業式は六中の体育館であげさせてあげるべきだと いう避難者の方々のご厚意があり、卒業式にあわせて避難者の方々が移動先に移動していただきました。その結果、今 年の3月の卒業式はすばらしいものになり、とてもうれしい思いをしました。
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◆ 六中生徒会執行部は、多くの仲間が避難したことを知り、学校生活を共にする仲間のために何かできないかと考えました。多くの被災にあった仲間がいる中、義援金を集めるには少し抵抗がありましたが、自分のお小遣いの中から無理のないようにということで、3日間、正門と西門で活動しました。みんな被災しているにも関わらず、たくさんの六中生の気持ちが集まり、必要以上に重みを感じました。
◆ 六中はテレビなどで被災の状況が報道されたので、たくさんの学校から応援していただきました。近くの学校からかなり遠くの学校まで、たくさんの方々が六中を応援してくれました。あの忌まわしい震災があり、元気をなくしていた六中でしたが、皆さんのあたたかい励ましで、校内も元気を取り戻すことができました。豊中の18校での仲間づくりの活動を実感しました。六中に元気と勇気を与えてくださった皆さんに感謝します。また今回、私たちがサポートしているダルニー奨学金・書き損じ葉書キャンペーンの奨学生の皆さんからも励ましの手紙とパコマという布をいただきました。私たちはサポートするだけではなく、お互いに支え合っている、国境を越えた仲間づくりをしているのだと感じました。私たちの海外の仲間にも感謝の気持ちを送りたいと思います。
「交通安全教室」~自転車運転のマナーは…
2年生では、本日6限目に「交通安全教室」が行われます。この年末年始も、交通事故のニュースが多発していました。なかでも、みなさんの身近な問題としてあるのが自転車に関する事故です。近年、自転車事故の増加や運転マナーが全国的に問題となっています。昨年6月には、道路交通法が改正され、危険行為を反復して行った者に、「自転車運転者講習」の受講が命じられるようになりました。自転車事故については、自分がけがをするだけでなく、歩行者をけがさせたり(お年寄りが亡くなるケースが増えている)、物を壊したりするなど、いろんな場合が考えられます。「いのちと安全の大切さ」を一人ひとりがしっかり考えたうえで、交通ルールを守り、みなさんが被害者にも加害者にもならないように努めてほしいと思います。