学校だより4号_2016年度
であいとつながりをもとめて
笑顔・笑顔の修学旅行
~70期生、新たな出発~
3年生(70期生)は、5月25日から27日にかけ、長野飯田方面への修学旅行に行ってきました。出発する前の天気予報では、雨マークがしっかりついていたので、覚悟して臨みました。ところがふたを開けてみると、70期生の強い願いが届いたのか、2日目の夜に少し雨は降ったものの、日中のプログラム時には一切降られることなく、それどころか日射しを感じるいい天気のもとで取り組むことが出来ました。「70期生が一丸となって、頑張ることによって成功につながるのだ」という修学旅行スローガンを達成するべく、どの取り組みでも「笑顔いっぱい」で頑張る姿を見せてくれました。旅行先で出会った農家の方、宿舎の方、バスガイドのみなさんから、異口同音にして「本当に素直で、一生懸命頑張る、いい生徒さんたちですね。」とお褒めの言葉もいただきました。さて、スローガン達成度はどのくらいでしょうか。それは、一人ひとりの気持ちの中で整理してほしいと思います。
◆1日目
出発式では、「笑顔で元気に帰ってこられるよう、スローガン達成に向けて頑張って取り組みましょう。」の思いを共有してスタート。
バスの中では、ガイドさんの軽快な語り口とこの時のために、一生懸命創りあげてきた「バスレクDVD」のおかげで、車中もとても楽しい雰囲気に包まれていました。
そして昼食の後は、地区ごとに分かれての入村式。「慣れない作業で、迷惑をかけるかもしれませんが、一生懸命頑張ります。」「何かをつかんで帰りたい。」とのあいさつでファームステイがスタートしました。
途中、私たちはいくつかの農家を訪ね、子どもたちの様子を見て回りました。どこに行っても、「先生、ここ最高や。」と笑顔・笑顔でした。それぞれの農家では、いろいろ工夫をして体験をさせていただいていました。畝をつくり、ピーナッツ・トウモロコシ・豆などを植えたり、田植えをさせていただいたり、「わらじ五平餅」をつくったりと、楽しそうにやっていました。
◆2日目
心配していた雨も降らず、朝起きると、なんと朝日が差し込んできました。子どもたちはそれぞれの農家から帰ってきました。「おいしいものをいっぱい食べさせてもらった。食べられないくらいの料理が出て、おなか一杯になった。」と笑顔で話していました。
退村式では、「日ごろ何気なく食べているものが、農家の方の思いや苦労が詰まっているんだと感じました。とてもいい体験ができ、これからの生活にも生かしていきたいと思います。」と語りました。農家の方からも、「大阪ではなかなかできないような体験をしてもらえてのではないでしょうか。これからは、みんなで高校受験に向けて頑張ってください。また信州に来てください。」とのあたたかい言葉をいただきました。いよいよ農家の方とそれぞれ握手をしての別れ際には、感極まって泣き出す子どもたちもいました。それぞれの農家の方とのふれあいの中で、いっぱいあたたかいものをもらったんだなと感じました。
そして、午後はお待ちかねのラフティング。着替えを小カバンに詰め忘れていた生徒がちらほらいたけど、何とか無事に、しかも晴れ間の中でやることが出来ました。インストラクターの方のリードで、楽しい時間を過ごすことが出来たようです。ボートから降りてきたときには、「めっちゃ楽しかった。水は冷たかった。いっぱいかけられた。」と笑顔いっぱいに話してくれました。
そして夜には、クラスレク。昼間の疲れはなんのその、レク委員を中心に大いに盛り上がりました。どのクラスもちょっと予定時間をオーバーするなど、楽しい時間を過ごせたようです。
◆3日目
夜遅くになって、少し雨が降り出しましたが、朝にはすっかり上がっており、またもや日射しが…。「満天の星」が見られなかったのが少し残念でしたが、昨日の夕食も、そしてこの日の朝食も、とてもおいしくいただきました。宿舎の方に、そんな感謝の気持ちを込めて、退舎式を行い、昼神温泉を後にしました。
最後のプログラムは馬籠宿での散策。ここでは、班ごとに買い物や昼食をゆっくりとるのが目的。丁寧に店を見て回る班もあるかと思えば、どこを見ていけばいいのか戸惑う班もあるなど、いろいろだったようです。何とかそれぞれに昼食
を済ませ、帰路につきました。帰りの道もとてもスムーズに走ることができ、予定より少し早く到着しました。
体育館で解散式をして、「お土産」をいっぱい持って帰っていきました。
今回の修学旅行は、一人ひとりしっかり取り組み、本当に楽しく笑顔で終えることが出来たことと思います。70期生の力は、ここでも見事に発揮してくれました。ただ一つ、「もっと自立」をしていこうと解散式では述べました。素直にしっかり頑張れる70期生だけど、先生や周りの仲間に頼りがちなところがあり、自分の頭で考え、先を見通して行動していける力をもっとつけてほしいと思っています。それが進路を乗り越える力になります。ぜひ、新たな出発点としてほしいと思います。