月1回、全校朝会があります。

10月の全校朝会で、子どもたちにこんなことを語りました。

 

〇今朝は、すがすがしい秋晴れ。秋と言えば、みなさんはどんな秋をイメージしますか? 食欲の秋、読書の秋、芸術の秋、音楽の秋、スポーツの秋など、いろいろあります。この秋はどんな秋にしたいですか?

〇今年の秋は、スポーツがとっても熱いです。プロ野球の阪神、バレーボールのワールドカップ。それからこのスポーツ。このボールなんだと思いますか?

〇そうラグビーです。今、ラグビーのワールドカップが日本で開催されていて、とても盛り上がっていますね。
〇ラグビーは、正式にはラグビーフットボールと呼ばれています。サッカーも正式には、アソシエーションフットボールと呼ばれています。ラグビーとサッカーは親戚のスポーツなのです。ボールの形やルールは違いますけどね。ラグビーのボールは、楕円の形をして、手でボールを抱えて走れるようになっています。1チームの人数は、15人で試合をします。ラグビーは、主にボールを手に持って個人で走ったり、パスをしたりしながら全員でゴールラインまで運び、トライをして点数を取り合う競技です。
〇ラグビーは15人全員の力でボールを運ぶことから、次のような言葉があります。「みんなは一人のために、一人はみんなのために」という言葉です。英語では、「All for one , one for all」と言います。

「みんなは一人のために、一人はみんなのために」のところは、みなさんの学級でも生きてくる言葉だと思います。運動会の演技や競技でもそういった姿がたくさん見られましたが、これからの授業や体験学習においても、仲のよい学級にしていくためにも、この考え方は大切になってくると思います。

〇誰もが、自分の学級が力を合わせて、仲のよい学級になることを望んでいると思います。自分一人だけで頑張ってもうまくいきません。学級の全員でボールをつなぐように、力を合わせていかなければうまくいきません。
〇例えば、授業で友達がよい意見を言ったり、よい行動をしたりしても、「生意気だ」「気にくわないなあ」と思ったら、クラスはまとまっていかず、だめになってきます。「こんな考え方もあるんだ」「とってもよい意見だなあ」「すごいなあ!!」と認めてあげたり、「でも、こうしたらもっと良くなるのではないかな」「こう行動したのはいけなかったのではないかな」とよい方向へ導いてあげたりすることが大切かなと思います。
〇これからみなさんは、いろいろな出来事に出会います。その時、この「みんなは一人のために、一人はみんなのために」という言葉を思い起こして、自分の学校生活に役立ててほしいと思います。