【6年生の社会 憲法と政治~オクリンクプラスを活用した協働学習の実践】

6年生は社会科で「わが国の政治とはたらき」の単元を学習していました。日本国憲法で謳われている内容(国民主権、基本的人権の尊重、平和主義)をもとに、政治が行われていることをまず学習します。そして、学習して得た知識をもとに、今回は協働学習の時間を3時間設定し、保障された時間内に情報を収集し、まとめ、交流するという学習活動を行いました。その際に有効活用されるのが、オクリンクプラス(ICT学習ソフト)です。

まず、「日本国憲法と政治は、わたしたちのくらしとどのようにつながっていたか」を課題とし、2時間設定で取り組みます。1時間目は、憲法の三原則(国民主権、基本的人権、平和主義)のなかで、自分たちの生活につながっていると感じるものを、自分の生活と既習事項とを照らし合わせながら自分の考えを明らかにし、オクリンクプラスを活用して書き込みます。そして、教師は子どもたち全体の書き込み状況をすぐにグラフで可視化し、共有します。

オクリンクプラス グラフ

次に、グループ内でそれぞれ自分の考えを話し合い、「私たちのくらしとつながっている」憲法のテーマを決めます。その際、教師からは今後の見通しとして「テーマを決める」「情報を収集する」「まとめる」の時間的なスケジュールと教師が作成したオクリンクプラスを活用したまとめかたの見本を見せます。限られた時間の中でてきぱきと学習を進めなければなりません。そんなときにICT機器がとても有効です。

子どもたちは、各グループでテーマを設定し、「テーマ設定理由」「テーマに対する自分たちの考えや問題点」「まとめ・よびかけ・改善点」それぞれ分担を決めて、インターネット、書籍、教科書等から自分たちの考えや問題点につながる情報を収集します。

話し合いのようす1

オクリンクプラス カード

2時間目は、収集した情報を基に、交流のための説明提示資料をオクリンクプラスを活用して作成し、グループ同士で発表し合い、交流します。ICT端末のない時代であれば、資料作りは手書きとなるため、とてもではありませんが1時間でまとめて交流・発表まではできません。しかし、オクリンクプラスであれば、必要最小限の内容と画像等でコンパクトにまとめることができます。子どもたちは時間の制約の中で、各グループとも情報をうまく集約して、簡潔な発表ができていました。さすが6年生です。

資料をまとめるようす

オクリンクプラス 資料をまとめる

発表のようす

3時間目、いよいよ最後の取り組みは、教師から社会で話題になっている「人権問題」「消費税問題」「選挙の投票率問題」を子どもたちに提示し、興味がある話題を選びます。今度は、同じ興味を持った子ども同士がグループとなり、「なぜその問題意識を持ったのか」「みんなで考えた解決策」「まとめ・よびかけ」を分担して説明提示資料をオクリンクプラスで作成して、最後は発表・交流まで取り組みます。とてもタイトなスケジュールで、いかに伝えたいことをクローズアップさせてまとめるか、どの子も真剣そのもので、一生懸命協働学習に取り組みました。

オクリンクプラス アンケートグラフ

話し合いのようす

オクリンクプラス 完成した資料

今回の3時間設定の授業は、ICTを活用するための授業ではありません。決められた時間の中でいかに素早く情報を集めて、伝えたいことを資料にまとめ、交流し合うことができるかということを狙いとしたことから、ICTは必然的に活用されるわけです。

これからは、自分で情報処理をしつつ他者とのコミュニケーションをとりながら、自分の考えを深め、課題解決していく力をもつことが求められています。受け身姿勢ではなく、「自分で」と「協働で」です。

今回のような授業展開を高学年でもっと推進するためにも、系統的な情報活用能力の育成を、本校でも取り組んでいきたいと考えています。