みなさくトピックス 第12号 ~平和学習~
【全校で取り組む平和教育】
今年は、戦後80年の節目の年です。全国のさまざまな地域で、戦後80年を考える催しが行われます。
本校では、太平洋戦争においてたくさんの尊い命が犠牲となった事実をもとに、二度と同じ過ちを繰り返してはいけない、そのために自分たちにできることは何かを考える学習を、各学年に応じた内容で実施しています。
そのリーダー役は6年生です。6年生は、修学旅行の大きな目的である「原爆の実態から平和についての学びを深める」ために、しっかり事前学習に取り組みます。
昭和20年8月、被爆当時6年生であった「佐々木禎子さん」は放射能の影響で重い病にかかり入院します。必ず元気になるのだという思いを込めて千羽鶴を折り続けましたが、願いかなわず亡くなられました。この事実をきっかけに、全国の子どもたちが平和についての活動を始め、広島平和公園に「原爆の子の像」が誕生します。
6年生は、その佐々木貞子さんの話をもとに、1年生に折り鶴の折り方を上手に説明したり、原爆の被害にあった子どものお話を、分かりやすくパワーポイントで準備し、丁寧に読み聞かせをしてくれたりしました。1年生は、とても静かに6年生のお話に聞き入っていました。
また、6月3日には、豊中市在住の原爆被害を受けられた高橋さんに学校へ来ていただき、貴重な体験談を6年生に話していただきました。子どもたちは一人ひとり様々な思いを胸に抱いてお話を聞いたことと思います。「戦争はやめろ」という勇気が大切であるという髙橋さんのメッセージは、当たり前のことでありながら、とても難しい課題であると、私自身考えさせられました。
そして、6月9日(月)、全校児童が体育館に集まり、「行ってきます集会」を行いました。6年生はみんなで完成した折り鶴を、「原爆の子の像」に捧げてくることや、学習した内容を発表しました。最後に、これまで全学年で取り組んできた「折り鶴」の合唱をしました。合唱はとてもきれいなハーモニーで、聞いている教職員の胸が熱くなる思いでした。
6年生は6月12日、13日に修学旅行に出かけます。その時の様子は、またお伝えします。