3学期はスマートスクール担当が中心となり、各学年においてICTを活用した個別最適な学びの実現を目指しています。以下の画像は、4年生の社会 科・総合的な学習の時間「都道府県リーフレットをつくろう!」の学習において、桃太郎電鉄教育版を活用している様子です。(※1)(※2)

 児童たちは、自分と関係がある地方(旅行や帰省など)や興味がある地方を選んで桃鉄教育版をプレイします。おじいちゃんが住んでいる場所を目指す、テレビで見て旅行に行ってみたい地方を選ぶなど、プレイ序盤の目的は様々です。あらかじめ都道府県の特産物リーフレットを作成することを伝えているので、プレイ中盤には「フカヒレが名物みたい!」「ネギが特産物だ!」など、同じ地方を選んだ友だちと特産物・伝統工芸品・名所・グルメなどの会話が増えました。

 自分がリーフレットにしたいものが決まった児童から、Microsoft Teams内のPages(Apple)のテンプレートをダウンロードし、リーフレットを作成していきます。児童たちは桃鉄教育版をプレイして、日本全国の地域の特産物や伝統工芸品を知るきっかけを得ることができました。自分で選んだものだからこそ、4年生の児童は意欲を高く保ち、インターネットや図書資料を使って地域の特徴を調べたり、まとめたりすることができました。

 完成したリーフレットを児童自ら画像に変換し、「4年生全員チーム」(Microsoft Teams)の指定されたフォルダに格納していきます。4年生全員の様々なリーフレットを見返しながら、新たな地方を選び、桃鉄教育版をプレイして課題設定していくことで、児童自ら学びを進めていきます。同じ授業の2回目には、「東北地方のものを調べてまとめてきました!」と家庭でリーフレットを4枚も仕上げてきた児童もいました。主体的に学んでいるのが素晴らしいですね。 デジタル学習コンテンツを明確な目的のもと授業に取り入れ、クラウドと併せて活用することで、児童一人ひとりの関心や意欲を大切にした授業づくりを少しずつ、一歩ずつ目指しています。

(※1)桃鉄教育版は、家庭用ゲーム機の人気ゲーム「桃太郎電鉄」からエンターテインメント要素を一部省略し、学校現場でのカリキュラムを想定して学習機能を追加した、学校教育向け学習コンテンツです。豊中市の小学校にも専用アカウントが割り当てられ、指定された時間のみプレイできる設定を教員がした上で活用しています。

(※2)★本校が活用している「桃太郎電鉄教育版Lite」紹介ページ