5月30日から31日にかけて行われた修学旅行(広島方面)には、6年生児童全員が1人1台タブレット端末を持っていきました。日常的に端末を使い慣れている6年生だからこそ、修学旅行でも主体的に端末を学習に活用してくれることを期待してのことです。

 6年生は、修学旅行実行委員を中心に事前準備を進めました。その一例として、修学旅行のしおりをデジタル化しました。しおり担当係は、表紙の絵や広島特集ページをタブレット端末や鉛筆を使って作成しました。Microsoft Teamsに実行委員や係専用のチャネルを作成し、ファイルを共有・共同編集したり、連絡を取り合ったりして、デジタル版しおりを完成させました。(※画像はデジタル版しおりの一部です。紙媒体でもB4サイズのしおりを配布しています。)また、地図や館内図等はQRコードで読み取る形式にし、クラウドにアクセスして閲覧できるようにしました。実行委員や係が修学旅行の直前まで役割を果たしたおかげで、準備が整いました。

 事前学習では、原子爆弾や平和についてグループごとに課題を設定し、図書やインターネットを活用して調べました。1人1台タブレット端末を使ってファイルを共有・共同編集し、感想や考えたことをまとめました。6年生はSKYMENU Cloud発表ノートやPowerPointのファイルを共有・共同編集することが日常化しており、まとめた内容を授業参観で発表しました。その際、WebアンケートのQRコードを準備し、プレゼンテーションの感想を児童や保護者が回答できるようにしました。 下の画像は、Webアンケートで高評価を得たグループが学年集会で事前学習プレゼンテーションを報告している様子です。課題設定の方法やプレゼンテーションの作り方を教員が教えるだけでなく、プレゼンテーションの好事例から児童どうしが学び合う機会を大切にしています。

 また別の時間には、「タブレット端末を何のために修学旅行に持っていくのか。」について考える学習をしました。まずタブレット端末内のアプリ「マップ」を使って、「オンライン平和記念公園めぐり」をしました。マップを使えば広島の現地に行かなくても、画像やストリートビューを通して必要な情報を取得できそうです。その上で、教員が児童に問いかけました。

 「タブレットを持っていかなくても、現地に行かなくても、ある程度は学べそうです。何のために広島に行きますか。また、タブレットを広島でどのように使いますか。」

  児童からは「確かに…」という意見とともに、「でも、その場でしか…」という意見が出ましたので、SKYMENU Cloud気付きメモのグループワークを使って、活動班ごとに意見を出し合いました。

・広島で原爆ドームを見たその時感じたことが大切。だから感想をその場でメモに打ち込む。

・まとめで使う画像は、自分で撮ったものを使いたい。記念撮影もしたい。

・マップを使ってどこにいるのか、位置がわかるようにしたい。

・動画を撮影して見たときに感じたことを記録しておく。

・学校にいる1年生から5年生にオンライン配信をしたい。

 6年生は活動班ごとに、広島で何を学ぶか、そのためにタブレット端末をどのように使うかをよく考えていました。私たち教職員も、彼らの思いにどのように応えられるかを事前に考え、準備して修学旅行に臨みました。修学旅行での児童の端末活用の様子は、次のスマスクページで紹介したいと思います。