夏季ICT教育研修 ~今夏も学びを深めました~
今夏、本校では夏季校内研修会を5本実施しました。教科研修(体育科)、人権教育研修、生徒指導研修に加え、ICT教育研修を2本実施しました。
7月25日の校内ICT教育研修①では、和歌山大学教職大学院の豊田充崇教授をお招きし、「1人1台端末を活用した個別最適な学び」について研修しました。GIGAスクール構想の背景、児童生徒が1人1台端末を活用することの意義、デジタルシチズンシップ教育の必要性、端末を活用した創造的な学習の事例や習得場面での具体的な端末活用例など、デジタルツールや資料を豊富に提示していただきながら、ご講演いただきました。
講演後は、学年ごとに分かれて、講演内容から2学期以降の取組みに活かせることについてディスカッションを行いました。以下にディスカッションで話された内容の一部を紹介します。
- 児童一人ひとりの学習スキルを向上させるために端末を活用したい。
- 端末を活用して学びの幅を広げたい。
- 雨天や気温が高く外で遊べない日は、紹介された学習サイトを活用してみてはどうか。
- 電気の流れがシミュレーションできるサイトを使って理科の授業を考えたい。
- 生活科「おもちゃづくり」で作ったものを商品化した際、その売り出し方などを端末を使って活動すると面白そうだ。
- 写真と言葉を合わせたフォトコンテストは2学期に実施できそうだ。
豊田先生の講演を通じて、本校で進めている1人1台端末活用の意義と必要性を再確認するとともに、2学期に向けた新たな視点やアイデアを得ることができました。授業実践に向けて非常に有意義な研修となりました。
7月29日の校内ICT教育研修②では、Keynote(Apple)を用いた実習研修を行いました。他自治体の実践事例を参考に、Keynoteのライブビデオカメラ機能を活用してデジタルポスターを作成する実習です。テーマは「熱中症対策ポスター」。教員どうしで様々なアイデアを出し合い、ライブビデオカメラをどこに配置すれば効果的か、どのような言葉やレイアウトが相手に伝わるかを考えながら作成しました。教員が児童・生徒の立場に立って成果物(今回の場合はKeynoteスライド)を作成することで、学習を通じて育てたい力や、児童・生徒が困るポイントをより具体的に感じ取ることができました。この実習研修で得たことを、2学期9月に実践する学年もあります。児童がどのような作品をつくるか楽しみですね。
本校の教職員全員が前向きに、そして楽しんで受講できるICT教育研修となりました。2学期の1人1台端末活用の取組みが一層加速し、充実していきそうです。尚、今夏のICT教育研修は、第十三中学校校区合同研修とし、近隣の第十三中学校・大池小学校からも複数名の教員に参加いただきました。