6年生 修学旅行②:1人1台タブレット端末の修学旅行活用 ~タブレット端末が広げる学びの選択肢~
修学旅行では、1人1台のタブレット端末を広島の平和記念公園や平和資料館で活用することを想定していましたが、6年生の発想はそれを超えて柔軟でした。移動中の新幹線で、ある児童がこう聞いてきました。
「先生、マップを開いてみてもいいですか?」 →「何に使うの?」
「位置情報で自分たちがどのルートにいるのか見たいなと思って。」→ 「新幹線は速いから、使えるかなぁ...まぁ、やってみようか!」
下の画像は、児童がアプリ「マップ」を使って現在地を確認している様子です。使えると分かると他の車両にも伝わり、「そろそろ岡山だ!」「岡山城を撮影できるかも!」「今、福山だ、あと一駅だ。」「マツダスタジアムは新幹線沿いにあるから撮れるんちゃう?」といった具合に、端末を使いながら会話が盛り上がっていました。デジタルしおりで予定を確認したり、広島駅に着いてからの路面電車のルートをマップで確認したりする児童もいました。
次の画像は、広島平和記念公園や広島平和記念資料館で主に撮影やメモにタブレット端末を活用している様子です。資料館では、タブレット係が撮影を担当しましたが、活動班のメンバー内で「ここを撮っておこう。」「もう少しアップで撮っておいて。」などの会話が交わされ、じっくりと展示物を見ながら主体的に学習している様子が分かりました。本校6年生は、約1時間の見学時間を最大限に活用して学ぶことができました。
こちらの画像は、平和記念公園での昼食後に、6年1組のある班の企画「5年生に広島からオンライン配信をしよう!」を実現している様子です。学校の給食時間に合わせて、5年生各教室と平和記念公園をつなぎ、オンライン配信を行いました。6年生児童が被爆したアオギリの紹介をしたり、教員と児童でミニコントをしたりしながら、修学旅行の雰囲気を伝えることができました。後で聞いた話では、5年生の教室はとても盛り上がったそうです。
また、宿舎に帰ってからは、SKYMENU Cloud発表ノート「修学旅行ふりかえりノート」を開いて、1日の活動を振り返っていました。学校に戻ってから、各班が撮影してきた画像や動画をSKYMENU CloudやMicrosoft Teamsを通じて共有し、修学旅行中に取ったメモをコピー&ペーストして、まとめ学習(Apple Pagesか紙媒体を選択してまとめる)に活用することができました。6年生各教室前には修学旅行まとめ新聞を掲示しています。来校の折にはぜひご覧ください。
6年生児童は、私たち教員の想定以上に、1人1台のタブレット端末を修学旅行で活用し、自分たちで学び方の選択肢を広げていました。今回の6年生のタブレット端末活用をモデルケースとし、校外学習での活用方法をさらに良いものにして、府域・市内の学校にも広めていきたいと考えます。