本校では、10月もタブレット端末を活用した様々なチャレンジが行われました。

 この画像は1年生の国語科の授業の様子です。曜日と日付の基礎的な学習をした後、それぞれがMicrosoftTeams内に出された曜日と日付の音読課題を、録音したり再生したりしやすい場所を選んで学習しています。Teamsへの録音が終わった児童は、端末内に入っているAI教材「ドリルパーク」を使用して、漢字の復習をしています。筆順や字形のバランスが判定されるので、正確に字を覚えることに気を付けて取組んでいます。1人ひとりの学習の進度に合わせて、学習を進めることができていました。

 左の画像は2年生の図画工作科の授業の様子です。画用紙で作成した魚の絵をKeynote(Apple)のカメラ機能を活用して撮影し、背景を透過しています。この日は教室内を移動し、友だちの作品を鑑賞したり撮影したりすることを楽しんでいました。この後、撮影・背景透過が終わった児童から、Keynoteスライドに貼った魚の画像に、順序や効果を考えてアニメーションをつけていきます。最終的には「水族館ムービー」に仕上げていく予定です。

 右の画像は3年生の社会科「買い物調べ」の授業の様子です。左の児童は家庭で調べてきたことを集計し、SKYMENU Cloud発表ノートに整理・分類しており、右の児童はSKYMENU Cloudライブ提出箱機能を使って、クラスメイトの発表ノートを参照しています。

 このように2年生・3年生も1人ひとりの学習の状況に合わせて、目標の達成のためにタブレット端末を活用していました。

 次は4年生です。左の画像は社会科で水の問題について、課題設定したことをグループごとにプレゼンテーションしている様子です。本校の9月12日公開授業研究会での学習の続きです。PowerPointの機能をよく理解し、児童自ら投影されたスライドを操作しながら発表をしています。どのグループのスライドにも、出典が明記され、出典の文章をコピー&ペーストするのではなく、聞き手が理解できるような平易な言葉で表現されていました。また児童自ら課題設定したことで、どのグループの発表にも個性があり、グループ内でも1人ひとり発表の仕方に特徴がありました。

 右の画像は同じく4年生の総合的な学習の時間の授業風景です。情報モラルに関するNHK for school の動画を、イヤホンを着用し、それぞれのペースで視聴しています。視聴を終えると、学習課題や関心に合わせて、SKYMENU Cloud発表ノートにまとめていきます。一斉に同じ動画を全員で見て全体の前で発表するのではなく、児童1人ひとりのペースで巻き戻してから再生したり、気になった場面についてまとめたりしていました。まとめ終わった児童から、SKYMENU Cloudライブ提出箱機能を使い、クラスメイトの発表ノートを参照しながら、自分のまとめ方を振り返り、最後に分かったことを交流して、授業が終えました。

 今回取り上げたような、1人ひとりの課題設定・学習進度・学習状況に合わせた授業が10月も数多く見られました。本校のすべての授業がこのような学習形態で進められている訳ではありませんが、研究主題「児童が学び方を主体的に選びとる授業づくり」の実現に向けて、教職員は日常の授業改善に取り組んでいます。

 11月もタブレット端末を活用した多様な学習のカタチが楽しみです。