1人1台タブレット端末は、文章やプレゼンテーションの作成・保存・共有に特に力を発揮すると共に、創造的な活動の場面でも力を発揮します。今回は1人1台タブレット端末が、児童のクリエイティブな能力を引き出すきっかけになる場面を紹介します。

 画像は2年生が「水族館ムービーをつくろう!」に取り組んでいる様子です。図工で作成した海の生きものの絵を、Keynoteスライドに取り込み、背景削除機能・アニメーション機能を活用し、動きをつけています。教員が授業のはじめに操作説明をした後、児童は夢中になってKeynoteスライドを作成していました。図工の作品ではなく、海の生き物になりきった自分を撮影し、水族館に登場させている児童もいました。最後は、ムービーとして出力・共有し、児童どうしが喜んで鑑賞していました。

 画像は1年生が「お話づくりをしよう!」に取り組んでいる様子です。自分で選んだ中心人物のお話になるように、場面やものごとの順序を考えながら、ScratchJrをつかってプログラミングしていきます。1年生も、プログラミングの基本的な仕組みを理解したら、授業終了の合図があるまで、夢中になってお話をつくっていました。プログラミング作品を、グループで交流したところ、お互いの作品の良さをみつけて、認め合っていました。自分がつくったもので他者に喜んでもらった経験を、これからもたくさん積んでほしいですね。

 画像は3年生が刀根山小の「消防せつびマップ」を作成しているところですSKYNMENUCloud発表ノートに貼ってある校内地図に、消火栓・消火器などのマークを貼ったり、画像を撮影したりしています。廊下で立ち止まっている児童を見てみると SKYNMENUCloudライブ提出箱を確認し、他の児童がどのようなマップをつくっているかを参照しながら、自らのマップの改善をしていました。教室に帰ると、「マップを情報共有しよう!」と他の児童に声をかけながら、考えたことをまとめている児童もいました。どの児童も限られた時間の中で、画像や消防設備マークが入った校内マップをつくりだしていました。

 タブレット端末を活用したクリエイティブな活動に夢中になった児童は、「もっとしたい!」「〇〇をしてみたい!」「〇〇〇もできるかな!?」と考えだし、自ら学習を進めていきます。このような体験をした児童が、ムービーを作成して発信する、プログラミングを活用してアニメーションを創る、オリジナルマップを作成して社会課題を解決しようとする.....このような未来を想って、1人1台タブレット端末を活用したクリエイティブな学習活動にチャレンジしています。