各学年の4月には、国語の授業で短い文学作品を読み、登場人物の気持ちや場面を音読で表現する活動を行っています。このため、家庭学習として音読の練習をする機会が増えています。そこで、2年生・3年生・4年生では、MicrosoftTeamsの音読録音・提出機能を活用し家庭学習に取り組んでいます。画像は3年生の学級で、Teamsを使って音声録音・提出の練習をしている様子です。教員が文学作品『すいせんのラッパ』の一部をWordで準備し、Teamsを通じて児童に課題を配布しています。児童は画面に表示された文章を、授業で学んだ内容を元に音読し、録音しています。

 本校では、昨年から音声の録音・提出に取り組んでいます。この取り組みによって、いくつかの効果が現れています。例えば、「学級の前で音読するのは恥ずかしい。」「みんなの前では緊張するから文章を読み間違える。」と感じていた児童も、家庭での録音では自信を持ってハキハキと読めるようになったり、自信に満ちた声で録音していたりしていました

 児童の性格傾向や発達特性により、負担に感じていた学習を、ICT(タブレット)が補ったり軽くしたりする好事例であると感じています。

 また、音読の家庭学習は「なんとなく音読している。」「音読したかどうかわからない。」ような状態になりやすい現実も一定程度ありますが、音声録音を取り入れることで、自分の声を聞き直したり、目標を設定したりして、取り組む児童も増えています。

 今後も、児童や教員の負担感が少ない頻度や方法で、毎週水曜日の「タブレットデイ」(タブレットを活用して家庭学習をする日)を中心に、音声録音・提出を推進していきます。1人1台タブレットを活用した家庭学習の推進・好事例の創出・情報発信も、大阪府スマートスクール実現モデル校の役割の一環です。