6年生は2学期の総合の学習で、SDGs17の目標の中から、自分でテーマを設定して意見文を作成する学習に取り組みました。まずは自ら関心があるテーマを設定するために、SDGsに関する様々な資料から情報を収集しました。

 〇動画コンテンツ視聴 ・「InspireHigh」(令和5年度豊中市WAKUWAKUプラン採択)  ・NHK for School 

 〇インターネット検索 ・日本ユニセフ協会   ・SDGsに関わる財団ホームページ

 〇図書資料 ・図書館司書が市内図書館等から収集した資料  ・各種リーフレット

 6年生は教員が提示した複数の情報の収集手段から選択し、自分の関心があることを見つけていき、自分で必要な資料を収集・整理・分析していきました。

 その上でテーマを設定し、以下の三つ観点をもとに意見文を作成しました。

 ①自分の問題意識や原因分析  ②自分の提案  ③提案による期待される効果(こと)

 最初は自分のアイデアをシートに表現するのがうまくいかなかったり、自分らしい提案ができなかったりしていましたが、Microsoft Teamsを活用して問題意識や提案を投稿・共有し、担任やスマスク担当と個別相談をしていくうちに、学習に向かう雰囲気が変わってきました。「自分らしくていい。」「11歳・12歳らしい提案でいい。」ということに気付きだし、自分の言葉で原因・提案をつづる児童が増え、最終的にはMicrosoftWordや原稿用紙に意見文を打ち込んだり書いたりして、意見文を完成させてくれました。

 意見文を書き終えると、学級での意見発表会を開催しました。6年生1人ひとりが今起こっている社会課題について探究し、11~12歳らしい提案を学級のみんなの前で話してくれました。1人ひとりの探究を認め合う時間になりました。

 次に校内意見発表会を行いました。5・6年生児童と担当教員が体育館に集まり、6年生代表児童8名の意見発表を聞きます。画像は意見発表会の様子です。発表を聞きながら1人1台端末内に保存された代表児童の意見文を確認し、1人ひとりの意見発表に大きな拍手が送られました。

 また12月16日(土)には6年生代表児童2名が「十三中校区意見発表会」(十三中校区健全育成会)に参加しました。1人の児童は【戦争や紛争がない世界へ】と題して、世界の紛争の現状・誰かの責任にすることから戦争が起きること・多くの子どもが被害者であることを述べ、国と国・個人と個人の協力や相互の貢献を主張してくれました。もう1人の児童は「ジェンダー平等について」と題して、身の回りの男女差別・日本のジェンダーギャップ数の現状を述べ、制服のデザインへの提案やジェンダーへ関心をもち続けることの大切さを主張してくれました。2名の素晴らしい意見発表に会場から大きな拍手が送られました。

 今回の学習では、代表児童2名~8名だけでなく、6年生児童全員が自分の提案を言葉にできたことが素晴らしいと感じています。

 今後も、1人1台端末も活用した情報収集・整理・分析する力、世界や社会の問題への関心、文章力の基礎を身に付けてほしいと共に、「自分らしい道」を見つけられるように支援していきたいと考えます。