2年生は2学期の国語科の学習で『ニャーゴ』(みやにしたつや)と『お手紙』(アーノルド・ローベル)という二つの文学作品を読み合い、場面の順序や人物の心情の変化を学びました。読み合う際にはSKYMENU CloudとMicrosoft Teamsを活用して、読み取ったことをタブレット上で共有したり表現したりしてきました。12月には学んだことを活かし、1人1台タブレットを使ってお話づくりをしました。今回の学習では「すきまちゃん」(教員が名付けたキャラクター)を中心人物として、「すきまちゃん」が旅をする設定でお話づくりをしました。

 「すきまちゃん」は物かげや家具等の間が好きな人物と伝えると、児童らは頭の中で想像がふくらみだした様子で、「先生、お話が思い付いた!」「最初は教室の端にいて...」「校門の前からお話がスタートしたい!」「すきまちゃんに友だちをつくっていい?」など、様々なことを話してくれました。画像は教室・中庭・運動場に「すきまちゃん」を置いて撮影している様子です。撮影位置や角度、遠近を意識することで見え方が変わってくることを楽しんでいました。

 

 撮影が一通り終わると、教室に帰ってきてスライドづくりをします。撮ってきた画像を仮置きしたり、スライドの順番を入れ換えたりしやすいため、SKYMENU Cloudシンプルプレゼン機能を使用しました。2年生の児童はタブレットを使い慣れていることもあり、シンプルプレゼンの操作説明もほとんど必要ありません。お話の編集作業になると教室が急に静かになり、スライドを集中して完成させていくことができました。もう少し細かい修正を加えたり、お話を追加したりしたいという児童が多かったため、タブレットデイ(毎週水曜日)の家庭学習としました。

 1週間後、完成したお話をグループで発表し合った際には、あちらこちらで拍手や歓声が起こったり、質問や感想を述べあったりしていました。

 1人ひとりのお話に文学教材で学んできた場面の順序、人物の心情変化が描かれており、2年生児童の学習の積み上げや発想が素晴らしいと思いました。3学期も既習の学習を活かして1人1台タブレットならではの学習活動を通して児童の創造性を育みたいと考えます。