本校の音楽や図画工作の授業の一部では、本校職員が動画を作成し、児童の端末に配信しています。11月の学習発表会・作品展へ向けて、指導・支援の方法を工夫しながら、準備を進めている様子を紹介します。

 

 5年生図工:版画の制作過程の動画を、児童が視聴している様子です。授業ではまず全員で動画を視聴した後、板書を元に図工専科が技術的なことを含め、制作のポイントを指導します。

その後、児童は、1人ひとりの進度に合わせて、動画を見返したり、止めたりしながら、作業を進めていきます。このような授業形式をとることで、教員は個別指導と安全確保に集中しやすくなり、より細かい指導ができるようになってきたようです。児童は動画内の細かい手の動きや工夫をじっくり見返しながら、制作にあたることできます。

図工の授業のようす1

図工の授業のようす2

 4年生音楽:楽器ごとの合奏動画を、児童が視聴している様子です。授業ではまず音楽専科から、曲の中のどのブロックを重点的に練習するか、目標が説明されます。その後、各楽器に分かれて練習がはじまります。その際、担当楽器のブロックの動画を視聴しながら練習します。動画にはリコーダーや鍵盤の指づかい、打楽器・木琴・鉄琴の演奏の見本が収録されています。動画導入前の授業では、音楽専科が各楽器の演奏方法を指導して回る状況でしたが、動画を導入することで音楽専科に質問したりアドバイスをもとめたりすることがしやすくなったそうです。

音楽の授業のようす1

音楽の授業のようす2

 本校ではほかにも、家庭科の裁縫動画、運動会のダンス練習動画、支援学級のビジョントレーニング動画など、各学級・各担当でオンデマンド動画の活用を段階的に進めています。

 児童1人ひとりのペースに合わせた学び方の事例を創出していきたいと考えています。