今回はICTを活用した全校での取り組み事例を2つ紹介します。

 1つ目は「体力向上週間」(2月上旬)です。今年度からの新たな取り組みで、保健体育を担当する教職員チームから企画・実施されました。「体力向上週間」では20分休みに学年ごとに運動場で複数のサーキットトレーニングを行い、体力の向上を目指す取り組みです。

 新たな取り組みであるため、全校児童に各サーキットの説明をするのに時間を要してしまいます。そこで保健体育チームの教員が考え・作り出したのが、「体力向上習慣」動画(教員が各サーキットを実際に実演したものを録画・編集した動画)です。

 画像は朝の時間に教室で動画を見ている様子です。

 日ごろ接している教員が動画内で一生懸命に実演している様子を、児童は嬉しそうに視聴していました。低学年の教室では動画を見ながら応援していたという話も聞きました。

 次の画像は「体力向上週間」の様子です。全部で6種類以上のサーキットがありますが、どのようにすればいいのか、次はどこに進むのか、大きな混乱もなくスムーズに実施することができました。各サーキットにおいて、楽しそうに無理なく運動を楽しむ姿を見ることができました。 

 2つ目のICTを活用した全校の取り組みは「人権朝会」です。本校の人権教育を担当する教員チームが中心となって取り組みました。

 人権教育推進チームの教員が絵本『よろしくともだち』(作:内田麟太郎 絵:隆矢なな)を朗読し、絵本の画像に合わせて、その音声を収録した動画を作成しました。

 画像は朝の時間に大型モニタに映し出された動画を視聴している様子です。

 登場人物ごとに朗読をする教員が変わっており、初めて聞くお話でも、人物の様子や心情がよく伝わってきます。児童は真剣な様子で動画を視聴していました。

 動画を見た後に、担任教員のファシリテーション(人権的な視点)のもと、感想を交流する姿を見ることができました。

 このようにオンデマンド動画を教員がチームで作成し配信することで、全校での取り組みをスムーズに実施することができました。

 今後もICTを効果的に活用し、全校での取り組みを推進できたらと考えています。