刀根山小学校では、体育科の授業づくりに力を入れ、苦手な児童も楽しめる、体育科で必要な力(技能・思考力・判断力)を身に付ける、ICTを効果的に活用する体育授業を目指して研究を進めています。11月には、3年生・4年生・5年生の体育科の授業を校内で公開し、教職員で意見交換を行いました。

今回は5年生の取り組みを紹介します。

5年生は2学期に「首はね跳び」を学習しました。その際、自分たちが跳び箱を跳んでいる様子を、「遅延ビデオカメラ」(端末内アプリケーション)で撮影し、跳び終えた直後に確認しながら練習しました。「遅延ビデオカメラ」は自分が跳び終えた後に、撮影された動画が遅れて再生されるアプリケーションです。跳び終える度に確認することで、跳び方のチェックや細かい修正がしやすくなりました。

また、授業の最後には、SKYMENUCloudのビデオカメラ機能を使って、児童同士で撮影し合い、動画を共有しました。踏み切りのタイミングや手をつく位置・跳び箱上での姿勢などを工夫して撮影する児童もいました。児童によっては画面を2つに分割して、動画を見ながら、ふりかえりシートに入力している様子も見られました。日常的に1人1台端末を活用する中で、どのように使えばスムーズか、児童自身が工夫をはじめているのがわかります。

このように1人1台端末の動画機能を効果的に活用することで、跳び方の改善点が児童にも教員にも可視化され、効果的な修正や具体的なアドバイスができるようになりました。