救急車を呼ぶか悩んだ時は? 

 学校にあるAED

 救命講習

♯7119番とは?(写真1) 

AED 体育館前に設置 (写真2)

AED 実践使用法(写真3)

  人が倒れているのを発見し、消防署に連絡して救急車が到着するまでの時間は、全国平均9分です。人間の脳に血流がいかなくなると3.4分で徐々に脳が壊れてしまいます。もし、あなたの近くで人が倒れたら、まず119番ですがその後は?救急車が来るまでの短くとも長い時間・・・9分をいかに過ごすか! テスト初日の15日、テストが終わって生徒が下校した放課後に教職員は、救命講習を行って”過ごし”ました。過去に救命講習を受けている教職員は多いのですが人は忘れる生き物です。先生達は生徒のいない体育館で「質の高い救命講習」実施です。教職員救命講習  

  その行動には意味がある

 「救命力世界一宣言」の豊中市消防署救命隊の山野井さんと柴田さんにお越しいただいた。救命隊の方繰り返し学んでいただかないといざというときに役に立ちません。実際にその現場に出会ったとき、救命ができるかどうかは”踏み出す勇気”と”救命の技術”を持ってるかどうかです。」講習が始まった。まず、最初に、突然の病気や怪我、人が倒れている時に救急車を呼ぶかどうかで悩んでしまうかもしれない。そんな時には?ということで答えを教えていただいた。「救急安心センターおおさか」♯7119(写真1)に相談電話をかける!のが正解である。相談の結果、救急車が必要と判断される場合は、そのまま119番に転送していただける。これはいただき!な情報であった。

 さて、人が倒れているのを発見し、消防署に連絡して救急車が到着するまでの時間は、全国平均9分。人間の脳細胞は酸素がなくなると3~4分で徐々にこわれてしまう。もし、あなたの近くで人が倒れたら・・・119番をして・・・、救急車が来るまでの空白の時間を埋めるのが、救命処置だ。本校では毎年1回3年生を対象に救命講習をおこなっている。ここまでは3年生の救命講習と同じだった。

 今、数十人の人が倒れていた(左上写真)。周囲の安全を確認し、「もしもし~大丈夫ですか。そこのあなた!あなたです。あなた救急車を呼んでくださ~い。赤い服の人です!そこの青い服の人!AEDをお願いします!」質の高い研修では、具体に個人名を呼ぶ。「きゅーちゃん119番に電話して。」次に呼吸の確認。呼吸がなければ胸骨圧迫にうつる。胸骨圧迫は救急車が到着するまで繰り返す。教職員には質の高い胸骨圧迫が求められた。地面に垂直に肘をのばし約5センチくらい体を押す。腰を浮かし上半身の重みで押す。質が高い胸骨圧迫を目指せ。質の高い胸骨圧迫でも、脳に血液が行くのは30%だそうだ。1分間に100回~120回のリズムで押す。人形の心臓をひたすら押し、押したら戻す。1分は長い。膝が痛い。1分やれば交代する。気道確保のため人工呼吸も胸骨圧迫の間に入れると効果的だ。AEDとの協働作業も学ぶ。わたしがこの人を助けた!その行動には意味がある。

  AEDが命を救う。AED知り 命つながる あなたの手~

 AED(写真2)の使い方も改めて教えていただいた。AEDとは、心臓の動きを自動的に解析し、必要に応じて電気的なショック(除細動)を与え、心臓の働きを戻すことを試みる医療機器である。使い方は、電源を入れ、電極パッドを胸に貼り付けると心電図を解析し、電気ショックが必要かどうか調べる。電気ショックが必要と解析した場合は、指示に従ってスイッチを押すと、機械が自動的に電気ショック(除細動)を行う。救急隊の方が”人形”を相手にお手本を示した。”人形”にパッドを貼った(写真3)。自動音声。・ーコネクタを接続してくださいー ・ー解析中ー ・ーショックが必要ですー 心臓がけいれんしている状態であると機械が判断したのだ。・ー離れてくださいー 周囲を確認しボタンを押す。で、再び、胸骨圧迫をおこなう。確かに覚えた。だがまた忘れるだろう。忘れる前に今日の研修を体に染みこませたい。その行動には意味がある。

胸を押し 1.2.3息吹き 返すまで