梅雨 あじさい  豊中市立第九中学校

 九中生

入梅:九中アジサイ(写真1)

驚き:みちのりの長さ(写真2)

驚き:九中生の学び(写真3)

  28期末テストが終わりました。期末テストが終わるとともに、4週間学んだ教育実習生(数学担当)も終わりを迎えます。今週の後半は、授業がなかったので、授業以外の先生のお仕事を体験しました。用務員さんのお仕事を手伝い、チャレンジテスト数学の分析をおこない、豊中市立第九中学校について、カメラを持って校内を漂流?しました。数学 チャレンジテスト問題傾向

 3年チャレテにチャレンジ分析

 せっかくだから・・何がせっかくだかわからないが、数学担当の実習生は、2日目の試験が終わった昼下がり、この間おこなわれた3年チャレンジテストに挑み、分析をおこなっていた。将来、数学の教師になるに当たってやっておきたい実務である。なにせ、チャレンジテストは、生徒につけさせたい力を測っているのだから。

 テストの問題を系統ごとに分類してみる。まず「式の計算」「グラフ」「図形」「確率・統計」の4つの分類に分けてみた。それぞれ29.4%、26.5%、29.4%、14.7%となり、最も多く出題されているのは「式の計算」と「図形」の問題であることが分かった。次いで僅差で「グラフ」の問題が多く出題されており、「確率・統計」の問題は他3分野の半数ほどしか出題されていない。また4分野ごとで見てみると、「式の計算」はほとんどが「計算能力」が問われており、逆に「確率・統計」では「読取能力」が多く問われているのがわかった(左上図表)。

 豊中市立第九中学校を分析 九中を去るに当たって、実習生は教頭先生からカメラを手渡された。豊中市立第九中学校を振り返るというのが今日の命題であった。いきなりだが、彼の4週間は、”ジョン万次郎漂流記”と重なる。万次郎もあっという間の12年間だった。土佐の国のジョン万次郎は、幕末に出漁中に遭難、漂着した無人島で暮らしていたところ、アメリカの捕鯨船に救助された。・・・アメリカでは見るのも聞くのも驚きの連続であったが、アメリカで学び苦労の末12年ぶりに帰国した。帰国後は土佐藩、幕府、明治新政府に重用され、翻訳、航海術、捕鯨術などを教え、アメリカでの体験を活かしてめざましい活躍をした人である。教育実習生は、九中では驚きの連続であったかもしれないが、九中での体験を活かしきっと、いい先生になってくれるだろう。(以下たとえ 豊中市立第九中学校=アメリカ 母校=日本)

 実習生 豊中九中漂流記・・・九中(アメリカ)の中庭に青いアジサイが咲いているのを見つけた。パシャ(写真1)!アジサイといえば梅雨だが、令和初の梅雨入りは統計上もっとも遅い梅雨入りだそうだ。さて、梅雨は始まったが、私の教育実習は、明日で最終日を迎える。というわけで今回は私が九中に来て驚いたことについて記したい。

 まず驚いたのは学校の大きさである。正門から下足室までの道のりの長さに驚き、パシャ(写真2)、そして校庭の広さ、校舎の大きさにも驚いた。そんな九中で私が出会った怪現象をお話する。それは教育実習の初日のこと、吹奏楽部を見学するためA棟2階からC棟3階へ向かう途中に、「なんだ」が起こった。C棟へ行こうと渡り廊下を歩いていると、いつの間にか3階に来ていた。「まさか」階段を上った記憶がないのに2階から3階に移動していたこの状況に戸惑いを隠せない。時空の歪みに巻き込まれたのか?4次元空間か?漂流してしまった。A棟の2階とB棟C棟の3階が同じ階であることに気が付いたのはそれから数分後のことであった。

 次に豊中市立第九中学校の自然の豊かさについて語る。たくさんの木々が枝を一生懸命に伸ばしている中に、ビワの木がひっそり生えているのを発見した、パシャ(右写真)。小さな木にたくさんの実をつけている様子を見て、私の母校(日本)にもユスラウメが成っていたのを思いだした。豊中の中学校にはバラ科の果物を植える風習があったのだろうか。ビワの木最後に九中生について。みなさんよく学ぶ(写真3)。この4週間、学校のいたるところでたくさんの九中生の笑顔を見ることができた。梅雨を彩るアジサイの如く、小さな笑顔が集まってとても輝いているように見えた。梅雨が草木を育てるように、私もいつか大輪の笑顔の花を育てられる教師になりたいと、本気で思えた教育実習だった。

 紫陽花や 昨日の学び 明日ひらく