課題と今後の取り組み

結果の分析から、今後の課題として以下の2点を設定しました。

【課題①】国語も数学も記述して答える問題が苦手=記述力の育成

【課題②】授業で分かっていてもテストのときにできない=学習内容の定着

 2点を解決するために、学校で取り組むこと、家庭で取り組んでほしいことをまとめました。

 

 課題① 記述力の育成にむけて

学校で取り組むこと

情報を読み取る力

(教科書や文章を読んで

    情報を得る力)

・読む活動を丁寧に行う

例 ペアで音読、本文に線引く、課題を提示して

  から読む…など

・得た情報をすぐに使う活動を増やす。

例 1問1答や穴うめ問題などをすぐに行う、ペア        で問題を出させる、要約をする…など

自分の考えを持つ力

(答えが出ない課題に対して       考えを作る力)

・様々なテーマを設定して意見を述べる機会を作る。

例 行事、部活、社会、環境…など

・他者と意見交流し、自分の考えを深める機会を作る。

相手に説明する力

(得た情報や、自分の考えを

他者に説明する力)

・順序や構成などのスキルの習得を重点的に行う。

・発表機会を増やす。

例 スピーチ、創作活動、ビブリオバトル…など。

家庭で取り組んでほしいこと

言葉を使ったコミュニケーションを増やしてください!

 すぐに写メを撮れば相手に伝わる時代なので、言葉のみで伝え合い理解し合う力が

弱くなりがちです。何でも良いので、子どもが興味のあること、楽しかったことを

言葉だけで説明してもらう機会を1日2,3分でも作ってください。

アニメ、ドラマ、本の内容なども良いですね。

くり返していくうちに、他人に分かりやすく伝えるにはどうしたら良いかを考え

ますし、誰かに聞いてもらえることで、自分を認めてもらえる安心感が生まれます。

 

課題② 学習内容の定着にむけて

学校で取り組むこと

・授業は復習や、小テストなどから始める。・問題集を宿題として活用する。

・自学ノート(自主的に学ぶためのノート。強制ではない)の導入。

・テスト計画表で概ね2週間前からの計画的な学習を促す。

・タブレットドリルで宿題を配布する。放課後学習会、テスト前学習会の実施。

・プリント教材コーナーを下足室に設置する。・授業で家庭学習の方法を伝える。

家庭で取り組んでほしいこと

「ほめる」をたくさん、タイミング良く!

 子どもたちに必要なのは「自主性」です。子どもが自分で決めて、実行した場面を見たらすかさず褒めてください。結果ではなく、過程を見てあげてください。また、「失敗してもOK」と伝えてあげてください。(大人が失敗談を話すのも良いです。)「何をして良いかわからない」というときに、アドバイスをしてあげてください。

 「自分で決める機会(決定権)」「チャレンジできる(失敗できる)安心感」「迷ったときに頼れる安心感」を作ることが自主性を伸ばすには大切です。