昨日は、高校に関係した一日となりました。

まずは午前中、近隣の公立高校の新しい校長先生がわざわざ挨拶にみえられました。これからは、公立高校も打って出なくてはならないのだと、商社出身の民間人校長らしく非常にエネルギッシュに戦略的にご自身のことも含めて学校の方向性などもアピールされてました。

「標準的な問題をしっかり解ける生徒を、しっかりと育てていきたい」と、この4か月間、きっと商社とは全然違う畑の中でご苦労をされているであろうことは容易に想像できるが、そんなことは物ともしない、やる気や本気がビシバシ伝わってきました。

一緒に話を伺っていた進路指導主事はすっかりその熱意に中てられ、前のめりになっていました。いい刺激をもらえたようです。

 

午後からは校区にある公立高校に先生方7人と出かけてきました。

宛て職でその高校の学校運営協議会委員を務めていることもあり、多くの生徒がめざし送り出している高校のことをもっと知らなくてはと思い、校長先生にお願いして実現した交流会でした。

夏休みにもかかわらず、校長先生、教頭先生、そして首席と指導教諭の先生までが参加して下さり、実に初歩的なとるにたらない質問にまで丁寧に答えてくださいました。

本当に初歩的な質問をしてしまうのは、誰しも自分が経験した高校生活しかわからないこと、学校種によって文化が全く異なること、そして時代の変化と共に昔とは異なり学校ごとの特色が際立ってきているからです。

話を伺う中で、なるほどなと思うことや、このことは2学期からの生徒との関わり方に生かしていきたいなと思うことなど、私をはじめ参加者全員にたくさんの発見がありました。

驚いたのは、本校では8時25分から職員の朝の打合せを行い、35分に始業のベルが鳴って教室で担任が朝のショートホームルーム、そして50分から1時間目が始まるのですが、その高校では朝の打合せも、ショートホームルームもなく、8時30分からいきなり1時間目の授業が始まるとのこと。あのバタバタの25分間がなくて学校が回るのが信じられないといった感想を参加した全員が持ったのでした。

中学生よりもう一つ大人に近づく高校生、実際卒業する時には「成人」になっているわけですが、だからこそ中学校とは違った距離感で、生徒に学校生活を通じてさまざまな力をつけてあげたいという思いは先生方の言葉の端々にあふれていました。

「素直な子、学校を楽しめる、学校は楽しい場所だっていう雰囲気を作れる生徒が望ましい」って言葉が印象的でした。それは、わたしも共通した思いです。

参加した先生の多くが第3学年所属の先生だったので、きっと夏休みが明けてそれぞれが咀嚼した言葉で生徒らに伝えてくれるだろうと期待しています。