3月3日号

学校教育自己診断の結果から

 今年度もFormsを利用して保護者のみなさまのご意見をお尋ねしたところ、全校児童457人のうち237人の方々から回答をいただきました。(回答率52%)

◇学校のとりくみについて

                                  よく     やや     あまり      全く

                                  あてはまる  あてはまる  あてはまらない  あてはまらない 

 ①子どもは学校生活が楽しそうである。               (57%    38%    5%       0%) 

 ②子どもは授業が分かりやすいと言っている。            (40%    50%    9%       1%)

 ③子どもは友だちのよさを認め合い、協力する気持ちが育っている。  (48%    47%    4%       1%)

 ④先生たちは、いじめのない楽しい学級づくりに取り組んでいる。   (52%    44%    4%       0%)

 ⑤先生たちは、一人ひとりの子どもをよく理解しようとしている。   (56%    37%    7%       0%)

⑥学習の内容や学校生活の様子について、懇談や学校だより・学年通信 (53%    40%    6%       1%)

学級通信・ 保健だより・図書館だよりなどでよく知ることができる。  

 ⑧学校は、学校図書館教育などを通して読書に親しむ気持ちを育んでいる(44%    47%    8%       0%)

 ⑨学校は、保護者の心配や相談に適切に対応している。        (54%    40%    6%       0%)

については、「よくあてはまる」「ややあてはまる」という肯定的回答を合わせると約90%となり、多数の方々のご支持をいただいていることが分かります。これは、学校としてとてもうれしいことです。しかし、どの項目にも4~9%「あまりあてはまらない」という回答があります。「学校が楽しくない」「授業が分かりづらい」「先生が子どものことをよく理解しようとしてくれていない」「読書に親しむ気持ちが育まれていない」「保護者の心配や相談に適切に対応していない」と思っておられる方がいらっしゃることを教職員一人ひとりが自覚して、さらに分かりやすい授業をめざし、児童のことを深く理解していけるよう努力していきたいと思います。

※⑧学校は、学校図書館教育などを通して読書に親しむ気持ちを育んでいる。(44%    47%    8%       0%)

については、「よくあてはまる」よりも「ややあてはまる」の回答が多くなっています。今年度は読書ノートなどにも取り組み、子どもたちが読書により興味を持てるような働きかけを行った結果、目標を達成した児童もいました。しかし、週1回の図書の時間中でさえ物語(文学作品や絵本など)ではなく写真集や図鑑、迷路、探し絵などを見ている子どもや本を借りずに済ませようとする子どもがいます。読書量の多さは語彙力や知識の豊かさを高めますので、今後もたくさん本を読むよう指導を続けていきたいと思います。

①~⑥⑧⑨の項目と比べて「よくあてはまる」という回答が少なかったのは、

⑦学校は、朝学習や放課後学習など、学力向上に向けて取り組んでいる。  (29%    54%    17%       1%)

⑩学校は、教育環境の整備・美化に努めている。             (30%    52%    16%       2%)

⑪学校は、保護者や地域の方たちとのつながりを大切にしている。     (36%    54%    9%       0%)

の3つでした。

⑦については、『てきた学びのスタンダード』という学習のルールをまとめて、どの学級でも同じスタイルで学びを深められるように工夫したり、大学生のスクールサポーターに学習支援をしてもらったり、『自主学習ノート』にとりくんだりしているところですが、まだまだ保護者のみなさまに伝わるところまで効果が表れていないのが現状です。引き続き、学力向上に向けてとりくみを進めていきたいと思います。

⑩について、校舎は建築から50年を越えており、老朽化が進んでいます。何度か大がかりな改修もしていますが、東西のトイレは設備が古く水漏れや流れが悪いなどのトラブル続きです。あちこち不具合が出るので、子どもたちが危険にさらされないよう市に要望書を出し、専門の業者を呼び修理を重ねていますが、修理した後からまた不具合が出るという状態が続いています。校務員は校内の修理全般と校庭の樹木やごみの清掃など、できる限りのことはしておりますが、なかなか追いつきません。児童の清掃指導も含めて、より一層校内美化に努めてまいります。

⑪については、この3年間、新型コロナの影響で主な地域行事が開催されていないこと、学校行事も人数制限などをしていることなどがあって、こういう結果になったのだろうと思います。5月に新型コロナが5類に変わります。早く、様々な行事が制限なくできるようになってほしいものです。

◇家庭のこと

⑫子どもと学校のことをよく話し合う。                 (46%     44%     9%     1%)

については、90%が「あてはまる」でしたが、9%が「あまりあてはまらない」、1%が「全くあてはまらない」と答えておられました。何かと忙しくて子どもたちとゆっくり向き合う時間が作りにくいのかもしれませんが、食事の時間にでもその日の出来事などを一緒に話していただけるとうれしいです。

⑬子どもが宿題をしているか、忘れ物をしていないか気をつけている。   (49%     40%     10%     1%)

についても、⑫と同様に1割が「あてはまらない」と答えておられます。高学年になれば声かけをしても、「もうやった!」などと言うかもしれませんが、持ち物などが揃っているかどうか、おうちでも点検をよろしくお願いいたします。

⑭子どもに家事などのお手伝いをさせている。              (23%     55%     22%     0%)

については、肯定的な回答が80%近くありましたが、20%が「あてはまらない」と答えておられたのが残念です。お手伝いをして家族に感謝される喜びを味わわせることは、学校では学べない大切な学習です。ぜひ、子どもたちに経験させてほしいと思います。

⑮学校行事や参観などの機会には、参加するようにしている。       (82%     16%     2%     0%)

には、ほぼ全員が「あてはまる」を選んでおられました。今後も参観などの行事に多数ご参加いただけるとうれしいです。

⑯子育てについて気軽に相談できる人がいる。              (62%     34%     3%     1%)

も、90%以上が「あてはまる」と答えておられたので安心しましたが、相談相手がおられない方も何人かおられました。学校には子育てのことについて相談できる専門のスタッフがおりますので、遠慮なく担任(学校)までご相談ください。

 お忙しい中、アンケートへのご回答ありがとうございました。みなさまからお寄せいただいたご意見をもとに、改善できるところは改善し、よりよい豊島北小学校にしていきたいと思います。学校と保護者のみなさまが手を取り合って、子どもたちの健やかな成長を支えていきたいと思いますので、学校のことでお気づきのことやご不安なことについては、いつでも学校までお知らせください。