学校だより てきたっ子11月2日号
11月2日号
11月に入りました
月日の経つのは早いもので、今年も残り2か月となりました。新型コロナの第8波がやって来ないうちに、どんどん学習を進めておきたいものです。
来週末には学習発表会を行います。感染拡大につながらないように対策をした上での開催となりますので、来場人数の制限や総入れ替え制などいろいろとご協力いただくことになりますが、ご理解をお願いいたします。
豊島北小『人権ウィーク』
10月17・18・21日には、学校・公民分館・人権協豊島北地区委員会が共催し、3組の講師さんをお招きして人権講演会を行いました。
講演会の合間の20日(木)には、今年度第2回目の授業参観を〝人権学習〟をテーマに行いました。
人権講演会
第1回 10月17日(月)2・5年生「聞こえないって どんなこと」
聴覚障がい者の出さん・手話通訳の方から、実際の生活のエピソードを交えながら、聞こえないことでどんな不便があるのかを教えていただきました。また、指文字や手話、ジェスチャークイズなどから、身近な言葉が手話などでどのように表現されるのかを知りました。手話やジェスチャークイズでは、「予想が当たった!」と楽しんでいました。
「聴覚障がい者の方々が一番困るのは、災害などが起きた時に音声だけで情報が提供された場合、何がどうなっているのか、どこに避難すればよいのか、どこに並べばよいのかが全く分からないことです。」と通訳者の方が仰っていました。そういう時に勇気を出して、「何かお手伝いしましょうか?」と手を差しのべることができたらいいですね。
第2回 10月18日(火)1・4年生「車いすで 街に生きる」
電動車いすで活躍されている井上さんにどのように毎日生活しておられるのか、映像も交えながら語っていただきました。井上さんは、食事やトイレなど、日常生活のほとんど全て介助が必要ですが、ヘルパーの力を借りながら明るく元気に過ごしておられます。電動車いすを巧みに操り、どんどん街にも出かけて行かれます。左手だけで操作される電動車いすをすぐ間近で見せていただきました。
「自分の生活は自分で決める」ことをモットーに生きてこられた井上さんの前向きな言葉から、元気をたくさんいただきました。
第3回 10月21日(金)3・6年生「見えないってどんなこと」
視覚障がい者の三上さんから、毎日の暮らしについて話していただきました。三上さんは幼いころ病気のために視力を失われました。今は様々な機器を使いながら生活され、岡町図書館や府立高校などで、点訳のサポートをされています。
大阪メトロの駅では、ホームのアナウンスを女性の声と男性の声で上りと下り区別していること、缶ビールの上の面には点字で「お酒」と表示がしてあること等、身近なところに視覚障がい者のために様々な工夫がされていることを教えていただきました。障がい者と健常者が一緒に楽しめるユニバーサルデザインの絵本も紹介していただきました。「目が見えないことは不便だけど、不幸じゃありません。」という三上さんの言葉が心に残りました。
人権参観
20日(木)の2・3時間目に授業参観を行いました。授業の内容は以下の通りです。
1年生:いろんなきもちをみつけよう
2年生:あの子
3年生:仲良くするためには どうすればよいか考えよう
4年生:カラスのイメージは?
5年生:ちがいのちがい
6年生:日本文化の光と影
1年生は、気持ちを表す言葉が書かれた縦10マス横10マス(全部で100マス)の中から、気持ちを表す言葉を探し出し、どんな気持ちを表しているのかを考えました。
2・3年生は、よくある友だちとのやり取りの中で、どのように接すればよかったのか、自分ならどうするのかを考え、お互いに仲良く気持ちよく過ごせる方法について考えました。
4年生はカラスが先入観でマイナスイメージにとらえられていることに気づき、自分たちも決めつけでものごとを判断してしまっていないかを考えました。
5年生は、身の回りから、「あってもよいちがい」と「あってはいけないちがい」を見つけ出し、みんなでその理由を考えました。
6年生は、龍安寺の石庭や歌舞伎など日本が誇る文化を作り上げたのは、差別を受けていた人たちだったことを学びました。
今後もそれぞれの学年の発達段階に合わせて、一人ひとりがお互いの違いを認め合い尊敬し合いながら学校生活を送ることができるよう指導を続けていきたいと思います。