12月8日号

 師走です

 校庭のメタセコイアがオレンジ色に染まり、冬がやってきました。新型コロナの感染もじわじわ広がりつつありますが、これから終業式までの間に2学期の学習のまとめをしっかりしていきたいと思います。

 先週、近隣の校区で立て続けに全国ニュースで取り上げられる出来事があり、不安な気持ちで過ごされていることと思います。現在、調べが行われていますが、一刻も早く原因の解明・事件の解決がなされることを願っています。警察も立ち番やパトロール等を強化してくださっています。

 年末に向かって、あわただしい日々になると思いますが、今後も保護者のみなさま・地域のみなさまに付き添いや見守りのご協力をいただきながら、より安全に登下校ができるよう考えていきたいと思います。なお、子どもたちの安全を守るため、午前8時以前に登校させることは控えていただきたいと思います。※特別なご事情がある場合は、学校までご相談ください。

 マラソン会開催

 好天に恵まれ、予定通り6日(火)低学年、7日(水)高学年のマラソン会を実施しました。11月から体育の時間や20分休みを使って準備してきた成果をお互いに確かめ合いました。

 昨年度から、運動場をマラソン会の会場にしています。運動場で行うことで、慣れたコースでペース配分が分かりやすい、友だちの走っている姿がよく見える、保護者のみなさまの声援が間近に聞こえるなど、子どもたちがより活躍できる行事に生まれ変わりました。どの子も順位だけでなく、それぞれの学年の距離を完走することや記録を更新することを目標にして、最後まで元気に走りぬきました。

全国学力学習状況調査とすくすくウオッチの結果から見えるもの

全国学力学習状況調査(6年生)

 豊中市全体の平均正答率は、国語と算数については全国の結果を数ポイント上回る結果でしたが、理科については数ポイント及びませんでした。本校の結果も豊中市の傾向とほぼ同じでした。領域別の平均正答率は、国語の「読むこと」は高かったものの、「我が国の言語文化に関する事項」や「書くこと」は低くなっていました。本校は、市とほぼ同じ傾向でしたが、解答欄が空白のままになっている児童がたくさんいました。算数においては、市全体は全ての領域で全国の正答率を上回っていましたが、本校は「変化と関係」の領域はやや低めでした。理科については、市全体も本校も全ての領域で全国の正答率をやや下回っていました。

 児童質問紙で「1日2時間以上ゲーム(携帯ゲーム・スマホゲーム)をする・スマートフォンでSNSや動画視聴をする」と答えた本校児童は国・府・市の数値よりも高くなっていました。また、「自分にはよいところがある」「将来の夢や目標を持っている」「失敗を恐れないで挑戦している」「人が困っている時は進んで助けている」等の質問への肯定的な回答は、全国や府と比べると低かったです。

すくすくウオッチ(5年生)

 5年生にとっては初めての経験だったので、戸惑いもあったと思いますが、真剣に取り組んだことが分かる結果でした。国語、算数は府全体とほぼ同じ傾向でしたが、理科の記述式の問題は答えをうまくまとめられなかった子どもがいました。コロナ禍の中、実験などが十分にできなかったことが影響したようです。

 様々な角度から柔軟に考える力が求められる教科横断型の問題は、問題の意味をつかむのに時間がとられたのか、白紙の回答が目立ちました。

 児童アンケートでは、6年生と同様にゲーム(携帯ゲーム・スマホゲーム)や動画視聴の時間が、府・市全体と比べて多めで、自主的な学習は少なめでした。

すくすくウオッチ(6年生)

 正答率は府・市の結果とほぼ同じでしたが、一人一人の昨年のデータと今年度のデータを比べるとほぼ同じか下がり気味の児童が多かったです。

 児童アンケートでは、全国学力調査の児童質問紙と同様、ゲームや動画視聴の時間が長い、宿題には取り組んでいるが予習や自学自習はあまりしていない、自分に自信が持てないという児童がたくさんいました。

 これらの結果から学習面では、日ごろの授業で基礎基本の学力をつけると同時にこれまで学んだことを使って多角的に考える機会を十分に作り、柔軟に考えられる力を育てていかなければならないと感じました。長文の問題に対応するためには、日頃から長い文章を読むことに慣れ、内容を正しく読み取る力を身につけていくことが大事だと痛感しました。また、テストを受ける際には、何か書いていれば部分点が取れるかもしれないので、解答欄を空白のままにしないよう指導したいと思います。

 情緒面では、児童が生き生きと学校生活が送れるような行事や授業を創り、進んで学習や体験に取り組める環境整備を行うことで、登校してよかった・学校で過ごしてよかったと思えるような学校にしていこうと思います。行事や授業を通して達成感が味わえる場面をさらに増やしていく必要があります。

 ゲームや動画などの視聴時間を減少させるのには、保護者のみなさまのご協力がとても大切です。お家でも子どもたちと時間の使い方など過ごし方について話し合っていただき、約束事などを決めて見守りやご指導をよろしくお願いいたします。家庭と学校がつながり、協力し合いながら、子どもたちの成長を促していけたらと思います。