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  【13中】教頭先生より
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 臨時休校中のみなさんへ
  
  こんにちは、臨時休校が3か月目に入りました。
  みなさんいかが過ごしていますか?
  
   私は毎日学校で働いています。仕事の面では日常と何も変わらない2か月間でした。でも1つ違うことがあります。それは給食がないため毎日の昼ご飯に困っていたところ、3週間程前から弁当を作り始めたことです。担任を持っていた時に毎日作っていたので久々の復活です。前日に冷蔵庫の食材を見てメニューを決め、20~30分早起きして作っています。
  
   さて、みなさんはどうですか?「何にもやってない!」、「勉強頑張ってるよ!」、「家のお手伝いをしてるよ!」、「ゲーム三昧(ざんまい)だった!」と、色んな声が聞こえて来そうです。本当に人それぞれの2か月だったと思います。
  
   ここで、2か月間「何もしなかった人」に焦点を当てたいと思います。きっとあなたは学校のない2か月間「何もしなかった」という貴重な体験をしたと思います。「今、何を感じていますか?」この何もしなかった経験でどう感じているかが大切だと思います。ユング心理学者の権威である故河合隼雄さんは、「何もしないことでストレスがたまる。」と言われています。何もしないことは決して「楽」ではないのです。何もしないのに疲れていたり、童話で出てくる『三年寝太郎』は3年寝たことで急に働き者になったり、「何もしない」こと自体をどう感じるかできっとこれからの人生が変わってくるのです。
  
   古代ギリシア哲学者であるソクラテスは「無知の知」ということを言っています。決して知ったかをするのではなく、「知らない」ということを「知る」ことの大切さを言っています。自分を見つめることで、自分をうまくコントロールできるようになるのです。「ゲーム三昧だった!」という人、ゲームにあなたがコントロールされていますよ!主役は自分自身です。ゲームに自分をのっとられないように、自分自身をコントロールしましょう。自分を見つめることができた人は、何もしなかったとしても価値のある時間だと思います。「人生に答えはありません」。この土日に、これまでの2か月間を見直し、これからの3週間をどう過ごすかを考えましょう。あなたにとって価値ある3週間になることを願っています。