件名
  【13中】T先生より
本文
  2学年のTです。
  教科は数学です。
  
  近頃は家で虫を飼うことが多く、テントウムシやカブトムシ(まだ幼虫)、ユミアシオオゴミムシダマシなど、いろんな虫がいます。テントウムシを飼うのが一番大変です。
  
  さて、まだまだ外出自粛の空気が世の中にあふれ、ネット注文の買い物や家庭ゴミの量が増えています。
  
  そんな中、最近こんなことを見ました。
  
  ・宅配車のタイヤがみぞに落ちていて(脱輪)、ロードサービスの方が救助に来ていた。
  
  ・ゴミの収集車がいつもの時間より遅くゴミを集めに来た。
  
  このことについて、考えさせられたことがあります。
  
  荷物が家に届くのやゴミの収集が遅れると、自分の予定がふりまわされたり、カラスにゴミを荒らされたりと困ることもあります。これらは「自分」に関することです。
  
  一方で、宅配や家庭ゴミが過剰になることで、そこで働く人は私たちの代わりに新型コロナに感染するリスクを増やしつつ、無理をしています。これは「他者(世の中)」に関することです。
  
  いまの私たちの生活は、新型コロナと直接闘いクローズアップされている医療現場のみなさんをはじめ、実に多くの人々に支えられていることがわかります。他者の支えなしには、いまの生活自体が成り立たないのです。
  
  「自分の都合」を大切にするのと同時に、一歩立ち止まって「他者の事情」を想像したら、「荷物を持って来るのが遅いねん」「時間通りにゴミの回収が来ないやないか」と責める代わりに「何かありましたか?」「大変ですね」という言葉をかけることができるだろうし、私は自分にできることとしてゴミを減らす工夫を考えました。
  
  新型コロナウイルス感染の拡大の中で改めて考えさせられたことですが、私自身、このことが本当にわかっているかどうかが試されるのは、感染が収束した後なのかもしれません。
  
  長くなりましたが、最後に。学校は自立のための学習の場という側面があります。たくさんの他者と関わり生活する練習にはぴったりの場です。自分のために、自分を含むみんなのために、ぜひ積極的に挑戦し、たくさん失敗してたくさん学んでください。みなさんが学ぶためのお手伝いができるのを、楽しみにしています。
  
 
  さらに・・・おまけ
  「おススメの本ベスト3」
  3位:ツナグ
  小説として読みやすく、おもしろかったです。この本を読んで、私は自分自身がこだわりの強い理系の人間だと再確認しました。
  
  2位:君たちはどう生きるか
  タイトル通り、人生について考えさせられる本。人生において、「何になりたいか」よりも「どう生きたいか」の方が大切だと私は思います。
  
  1位:嫌われる勇気
  人間関係に悩んだとき、すがるような気持ちで読んだことを覚えています。人間関係の悩みやトラブルを乗り越えるきっかけになるかもしれません。