学校だより21号
であいとつながりをもとめて 令和2年(2020年)3月19日
いよいよ六中「閉校」を迎えます
73期生の想いをつないで
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、3月2日より休校措置となったので、1・2年生にとって本日(19日)は久しぶりの登校になりました。休業中は、それぞれどんな生活を送ってきたでしょうか。21日(土)には、修了式及び閉校式が行われ、六中の学校生活の終了を迎えることとなりました。
休業に入る直前の2月28日(金)には、全校による「合唱祭」を何とか行うことができました。六中最後の「合唱祭」らしく、すばらしい歌声が響き合う中身となったと思います。特に、3年生(73期生)の歌声は、まさに「仲間とともにつなぐ想い」がいっぱい込められ、1・2年生へ届けたいメッセージを強く感じる感動的なものでした。思わずぐっと胸にこみあげてくるものがありました。
そして13日(金)には、六中として最後の卒業式が行われました。コロナの関係で規模縮小ということで、例年と違う形で卒業生、保護者、教職員のみで実施しました。73期生の最後の授業として、とても引き締まった感動的なすばらしい卒業式となりました。残念ながら出席できなかった在校生へも伝えたい思いは、ここでも強く感じられました。「決意のことば」の中から一部ですが、73期生のメッセージを載せますので、その想いをしっかり受け止め、庄内さくら学園中学校につなげていってほしいと思います。
◆ まずは残念ながら、今日ここには出席できなかった、後輩のみなさんに伝えます。
私たちと一緒に行事や生徒会活動、部活動など、がんばってくれてありがとう。いろいろな場面で支えてくれたり、盛り上げてくれてありがとう。数ある思い出の中でも、みなさんと過ごした時間はとても大切なものです。
最後の合唱祭、今年は初めて3学年で取り組みました。例年は学年ごとの合唱祭なので、今までの三年生は、後輩のみなさんと合唱祭を一緒に取り組むことができませんでした。しかし私たちは、後輩のみなさんの歌声を聞くことができました。本当に「特別な思い出」ができました。
みなさんもこの3月をもって、ある意味この六中を卒業して、新たに庄内さくら学園中学校の一員になりますね。環境も変わって、いろいろ大変なことがあると思いますが、焦らず、仲間を大切にして、ともに乗り越えてください。そして私たち、そしてこれまで、すべての先輩方が紡いできた伝統を、みなさんがつないでいってください。
◆ むすびに
今ふりかえると、私たちの三年間は、「六中生最後の卒業生」と言われながらも、実はそんなに特別感はなく、とても「平凡な」毎日でした。朝、学校に来て、普通に授業を受けて、クラブをする。そんな当たり前の生活を、ただ過ごしていただけだと思います。それでも、毎日の授業の中で、私たちは本当によく話し合いをしました。
最初は話し合いなんて緊張すると思ったけど、毎日のようにやっていると、仲間の違った視点に気づかされたり、自分の考えがまとまったりして、だんだんと、仲間とつながりあって学ぶ楽しさを感じ始めていました。そんなふうに仲間を意識しながら過ごしてきた3年間は、本当に「平凡」だったのでしょうか。仲間づくりを大切にしてきた六中だからこその毎日、そんなふうに仲間とのつながりを作ることができた毎日を、私たちは「キセキ」のような毎日だと感じています。そして今日、そんな毎日との別れがやってきました。
「明日、今日よりも好きになれる 溢れる想いが止まらない 今もこんなに好きでいるのに 言葉に出来ない 君のくれた日々が積み重なり 過ぎ去った日 めぐり会えたキセキ」。まさにこの歌詞のように、私たちはここで出会ったキセキを胸に、この豊中市立第六中学校を旅立ちます。これから出会うであろう新たなキセキを見つける旅に。ここで学んだ仲間の力を信じて、力強く歩んでいきます。そんな私たちにこれからも期待してください。
保護者の皆様へ
今年は、学校スローガンを「六中ファイナルの年~『伝統をうけつぎ 未来をつくる』の精神で!」と掲げ、1年間取り組みをすすめてきました。子どもたちも、生徒会スローガンを「仲間とともにつなぐ想い」とし、六中がこれまで大事にしてきた「自治の力と仲間づくり」の想いを新しくできる「庄内さくら学園中学校」につなげていきたいとの思いで、さまざまな行事や取り組み、そして日々の授業においても発揮する場面をたくさんみせてくれました。これは、いつもたくさんの保護者の方や地域の方々に応援していただいたことが大きいと思います。
そんな子どもたちの頑張る姿や学校の様子を少しでも届けたいと思い、「学校だより」も定期的に発行してきましたが、いよいよ六中閉校をむかえ、これが最後の「学校だより」となってしまいました。この4月からは、「庄内さくら学園中学校」として新たなスタートを切ることとなり、少し不安な面もあるかもしれませんが、よりよい学校づくりをめざし頑張って取り組んでいきたいと思いますので、引き続き「庄内さくら中生」に温かいまなざしを向けていただきたいと思いますので、ご協力のほどよろしくお願いします。
本当に、長い間ありがとうございました。