であいとつながりをもとめて   平成31年(2019年)4月8日

六中ファイナルの年 「伝統をうけつぎ 未来をつくる」の精神で!

 いよいよ本校第六中学校は、ファイナルの年を迎えました。来年の3月には、「閉校」となり、そして4月には十中と統合され、「庄内さくら学園中学校」として新しく生まれかわることになります。この3月の卒業式では、卒業生72期生から後輩1・2年生に向けて、「六中最後の年を大切なみなさんに託します。六中生みんなで協力して、最高の一年にしてください。」と強い思いが出されていました。

垂れ幕

 ですから今年の学校スローガンは、「六中ファイナルの年 『伝統をうけつぎ 未来をつくる』の精神で!」としました。一昨年、六中は創立70周年ということで、生徒会役員OBからの聞きとりをしました。これは、未来の「魅力ある学校づくり」に六中の何を受けついでいけばいいのかをふり返り、未来を展望するためでした。そこで見えてきたのは、厳しい荒れの時代を乗り越えようと生徒会活動を軸に取り組んできた「自分たちの学校は、自分たちでよくしていこう」という「自治の力と仲間づくり」という強い思いでした。だから昨年は、「自治の力と仲間づくりの深化を」とスローガンを掲げ取り組んできました。その中で生徒総会の協議で「仲間とは何か」との問いかけがありました。私は、創立70周年の取り組みの中で、20数年前に生徒会執行部で活動していた神麻さんの話の中でも、「『仲間とは何か』という問いを考え続けた六中での3年間だった」という話を思い出しました。昨年度は、このことをきっかけに、問いかけに対する自分なりの「答え」を考え始めることにつながったと思います。
 六中・十中生徒会が話し合った統合中学(庄内さくら学園中学校)のスローガンは、「一人ひとりが強いつながりをもてる学校」でした。生徒どうしはもちろん、教職員、地域、保護者の方々との「つながり」を深くもっていけるような取り組みを両校ともしっかりすすめていこうと確認しています。そんな思いをしっかりサポートしていくために、教職員、保護者、そして地域の方々との力合わせが大切になってくると思います。子どもたちが生き生きと活動できる「一人ひとりが居心地のある場所」として統合中学校を創っていくために力を合わせて取り組んでいきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 六中校長も、6年目に入りました亀谷です。今年はこのように「伝統をうけつぎ 未来をつくる」という前向きな思いで、子どもたちと共に「六中ファイナルの年」を最高の1年に創りあげ、統合中学校につなげていきたいと思います。
 また本年度も、「学校だより」を定期的に発行し、学校での様子や情報をお知らせしたいと思っていますので、ご理解、ご協力をお願いいたします。
 

六中 最後の入学式

 75期生を迎える入学式は4月5日に、久しぶりに桜の花が見事に咲き誇る中で、開催されました。六中としては最後の入学式となりますが、88名の新1年生は、少し緊張した面持ちでしたが、
たくさんの保護者の方、来賓の方にかけつけていただいた中で、無事に終えることができました。ありがとうございました。

入学式での校歌紹介 入学式での新入生のようす

 PTA会長の吉田さんから、これから始まる中学校生活に、前向きな気持ちで夢を探していくよう頑張ってほしいと、とても元気の出る「お祝いのことば」を新入生に語っていただきました。そして新入生を代表して、吉田万桜さんから誓いの言葉 がありました。とても落ちついた雰囲気でしっかりと決意を語る姿がありました。
 それを受けて、生徒会会長の邵暖人さんから歓迎のことばを送りました。入学式からしっかり「自治力」をアピールするかのような内容で、ノーペーパー(原稿を見ずに)で「全員生徒会」で六中づくりをすすめていこうとの強い思いを語りきる姿は、圧巻でした。先輩の凛々しい姿をみせてくれました。最後に、担任、副担任等の紹介があり、入学式を閉じました。
 下記に、「誓いの言葉」及び「歓迎の言葉」の全文を掲載したいと思います。
<誓いの言葉>
 本日は、私たち75期生のために、このような盛大な入学式を開いてくださり、大変感謝しています。春の暖かい日差しとさわやかな風の中、ドキドキしながら会場に来ました。
 私たちは、6年間の小学校生活の中で、保護者や先生方、地域の方々からの助けを受けながら、大切な仲間と一緒に協力してきました。たくさんのことに進んで挑戦し、助け合うことの大切さと喜びを学びました。その経験を胸に、この豊中市立第六中学校でも前向きに取り組んでいきたいと思います。中学生になると、教科が増えたり、定期テストがあったりと、不安なことも多いですが、部活動が始まったり、体育大会や合唱祭などの行事があったりと、それ以上に楽しみなことがたくさんあります。
  中学校は、今まで私たちが過ごしてきた小学校とは違い、3年間と短い生活ですが。いま私たちは、その3年間への期待に胸を大きく膨らませています。
 最後になりますが、先生ならびに来賓のみなさま、私たちのことを温かく、そして時に厳しくご指導していただきますようお願いします。
私たち新入生一同は、歴史と伝統ある豊中市立第六中学校の生徒として、誇りをもち、実りのある中学校生活を送ることをここに誓います。       新入生代表 吉田 万桜

<歓迎の言葉>
 こんにちは、生徒会長の邵暖人です。
 75期生の皆さん、ご入学おめでとうございます。僕たちは皆さんがこの六中に入学されることを心待ちにしていました。なれない環境での新生活にドキドキしている人や新しいメンバーとの交流にワクワクしている人など、思いは一人ひとり違うでしょう。そんな皆さんの中学校生活が充実したものになるように、僕たちが全力でサポートするので心配無用です。
 

生徒会長による歓迎の言葉

 六中では、生徒全員が自治の力を大切にしています。この力を皆さんが最初に発揮するのがスローガン作りです。皆さん、左上を見てください。「チャレンジ~自信を味方につけ仲間とともに今より先へ~」これは去年、六中生全員の意見を聞いて決めたものです。このスローガンが、六中生の自治の力の結晶です。今年度も皆さんを含めた生徒会で考えましょう。 
また、日々の授業では、班活動を多く行い自分たちで答えにたどりつけるように工夫されています。また、クラスでの活動や学校行事でも自分たちで切り盛りするようにしています。 
自主的に活動することで、生徒全員が毎日楽しく過ごせています。そんな六中の中心にいるのが生徒会です。「生徒会」と聞いて、「前に出てしゃべっている人」、「クラス、学校をまとめている人」と思う人がほとんどでしょう。しかし、それは大きな間違いです。生徒会とは、六中生全員のことです。今日から皆さんも六中生徒会の一員です。ぜひ生徒会活動に積極的に参加し、僕たちとともによりよい六中をつくっていきましょう。
 六中はあと一年でなくなり、十中と統合します。2年生、1年生の皆さんが新校で「六中の顔」になります。校舎はなくなっても六中の良いところである「自治の力」を未来へつなげることはできます。生徒全員がその覚悟を持ち、六中の伝統を受け継ぎ仲間と一緒に素晴らしい未来をつくっていきましょう。                     生徒会長 邵 暖人