であいとつながりをもとめて    令和2年(2020年)1月31日

学校教育自己診断の結果より

 12月に実施させていただきました「学校教育自己診断」の結果が出ました。この紙面を借りて項目に分けて、報告させていただきます。なお、肯定的評価を(よくあてはまる、ややあてはまる)の数値で見ることとし、経年比較と学年推移がわかるように【→前々回→前回→今回】(1年・2年・3年)等の数値をあげています。(経年比較のグラフについては、別紙のとおりです。) 
<生徒アンケートから>
1.学校生活全般について
「1.学校へ行くのが楽しい」【65→82→84→84→82→78】(83・86・68)
「2.自分の学級は楽しい」 【73→88→87→87→91→85】(93・90・70)
「11.学校行事は楽しく行えるよう工夫されている」 【63→87→81→84→83→89】(85・93・86)
「13.部活動は積極的に参加している」 【69→84→86→87→85→85】(87・85・83)
◆どの項目も、例年同様全般的に高い傾向を示しているが、その中で、1、2の項目で1・2年生は8割~9割なのに対し、3年が1.2の項目で7割前後なのが少し気がかりである。
2.教職員との関係について
「3.先生は生徒の意見を聞いてくれる」 【84→85→87→89→88】(91・88・88)
「5.授業でわからないことについて先生に質問しやすい」 【76→74→89→78→82】(81・82・85)
「8.悩みや相談に親身になって応じてくれる先生が多い」 【74→72→71→78→80】(83・79・78)
「9.先生はいじめなど私たちが困っていることについて真剣に対応してくれる」【83→80→83→87→87】(91・84・88)
「10.担任の先生以外にも保健室や相談室等で気軽に相談することができる先生がいる」【73→72→75→78→78】(70・84・79)
◆全般的には、ここ数年上昇傾向が見られ、学年の差異もあまり見られず、安定している。
3.学習・授業内容等について
「7.通知票の成績は、わかりやすく伝えられている」 【80→80→83→88→85】(82・85・87)
「14.道徳や学校生活の中で、命の大切さや社会のルールについて学ぶ機会が多い」【87→87→89→91→94】(97・90・94)
「15.人権について学ぶ機会が多い」 【78→79→81→83→89】(90・86・89)
「4.授業の中で『できた』『楽しい』と感じる場面がある」【83→86→80→82→85】(84・85・84)
◆経年比較では、少しずつ肯定的評価が上がってきている。(特に、道徳に対する評価が高い。)ここでも、学年の差異はあまり大きく見られないことがわかる。
4.その他
「12.生徒会活動は活発である」 【86→87→88→89→89】(88・91・87)
「6.朝読書により、本を読むことが楽しくなった」 【61→65→69→67→71】(77・60・77)
「16.地震や火災が起こった場合、どう行動したらよいか知らされている」【79→84→83→85→87】(87・82・92)
◆どの項目も、傾向としては、ここ2~3年安定している。2年生の読書の項目が少し低いのが気になるところである。

<保護者アンケートから>
1.教育活動全般について
「1.保護者・地域の願いに答えている」【85→86→65→69→74】(71・73・77)
「5.生徒指導の方針に共感できる」【79→77→70→70→74】(75・74・73)
「8.先生は子どものまちがった行動を厳しく指導してくれる」【82→80→72→72→73】(73・78・69)
「10.いじめや暴力のない学校づくりに取り組んでいる」【78→84→73→71→73】(69・73・77)
「11.進路や職業などについて適切な指導や情報交換を行っている」【69→66→53→56→58】(42・59・72)
「16.生命を大切にする心や生活のルールを守る態度を育てようとしている」【80→86→74→76→77】(66・81・81)
「17.子どもに人権を尊重する意識を育てようとしている」【78→83→63→69→73】(71・72・76)
◆どの項目においても、ここ数年少し下降傾向であったものが、持ち直している状況である。項目によって、学年の特徴が出ている。
2.保護者・教職員の関係及び家庭との連携について
「2.家庭への連絡や意思疎通を積極的にきめ細かく行っている」【76→79→69→75→72】(66・79・72)
「7.子どものことについての相談に適切に応じてくれる」【75→80→67→71→71】(74・76・63)
「9.先生は子どもを理解している」【66→72→58→64→65】(71・65・61)
「18.先生は、子どもの人権を尊重する姿勢で指導にあたっている」【78→79→58→64→67】(70・62・70)
「20.子どもの心身の健康について、気軽に先生に相談できる」【68→73→63→73→67】(70・62・70)
◆どの項目も、ここ数年をみるとあまり数値は変わっていないが、2,7の項目では2年生が少し高いが、18,20の項目では逆に少し低くなっている。
3.子どもを通して感じることについて
「3.授業が楽しく分かりやすいと言っている」【57→59→45→55→52】(51・54・51)
「6.学校に行くのを楽しみにしている」【80→83→74→76→75】(80・77・68)
「12.学校に友だちが多いと言っている」【73→82→71→81→73】(69・79・69)
「13.体育大会、宿泊行事など学校行事に積極的に参加している」【92→89→90→89→91】(92・95・85)
「15.積極的に部活動に参加している」【81→85→87→83→84】(90・81・83)
◆ 経年比較ではあまり特徴的な所が見られず推移しているが、この項目でも2年が全般的に少し低くなっている。
4.その他
「4.通知表は、学力や達成度をわかりやすく表すように工夫されている」【79→81→73→74→78】(75・81・79)
「14.生徒会活動は活発である」【86→85→75→77→76】(78・74・75)
「19.地震や台風などの行動マニュアルが知らされている」【79→74→77→77→80】(74・85・79)
◆ここ2~3年、あまり傾向は変わっていないが、19の項目で2年が少し高くなっている。

<類似項目における生徒と保護者の比較から>
【1】学校生活全般について
(生 徒)「1.学校へ行くのが楽しい」【82→84→84→82→78】(83・86・68)
(保護者)「6.学校に行くのを楽しみにしている」【80→83→74→76→75】(80・77・68)
  *生徒、保護者とも3年が一番低くなっている。2年は、生徒と保護者のとらえ方に少し差がある。
(生 徒)「11.学校行事は楽しく行えるよう工夫さえている」【87→81→84→83→89】(85・93・86)
(保護者)「13.学校行事に積極的に参加している」【92→89→90→89→91】(92・95・85)
  *生徒は少し上昇傾向がみられ、保護者は例年同様で高い傾向がみられる。どちらも2年生が肯定的評価が高くなっている。
(生 徒)「13.部活動は積極的に参加している」【84→86→87→85→85】(87・85・83)
(保護者)「15.積極的に部活動に参加している」【81→85→87→83→84】(90・81・83)
  *生徒・保護者ともよく似た数値で、ここ数年高い傾向がみられる。
【2】教職員との関係について
(生 徒)「9.先生はいじめなど困っていることについて真剣に対応してくれる」【83→80→83→87→87】(91・84・88)
(保護者)「10.いじめや暴力のない学校づくりに取り組んでいる」【78→84→73→71→73】(69・73・77)
  *若干質問項目は違うもののここ数年、生徒は上昇傾向だが保護者は少し停滞ぎみである。
(生 徒)「3.先生は生徒の意見を聞いてくれる」【84→85→87→89→88】(91・88・88)
(保護者)「9.先生は子どもを理解している」【66→72→58→64→65】(71・65・61)
  *ここ数年、生徒の実感は上がってきているが、保護者の捉え方はあまり上がってこない。
(生徒)「8.悩みや相談に親身になって応じてくれる先生が多い」【74→72→71→78→80】(83・79・78)
(保護者)「7.子どものことについての相談に適切に応じてくれる」【80→67→71→71】(74・76・63)
   *生徒の方は上昇傾向で、学年によってあまり差異はないが、保護者の方は少し頭打ちで、3年が少し低くなっている。
(生 徒)「15.人権について学ぶ機会が多い」 【78→79→81→83→89】(90・86・89)
(保護者)「17.子どもに人権を尊重する意識を育てようとしている【83→63→69→73】(71・72・76)」
  *生徒・保護者とも上昇傾向であるが、捉え方には大きな差(10ポイント以上)が見られる。
(生徒)「14.命の大切さや社会のルールについて学ぶ機会が多い」【87→87→89→91→94】(97・90・94)
(保護者)「16.生命を大切にする心やルールを守る態度を育てようとしている」【80→86→74→76→77】(66・81・81)
   *どの学年も、保護者と生徒とは10~20ポイントの差が見られる。(特に1年は30ポイント以上の差がある)
【3】授業・学習内容等について
(生 徒)「4.授業の中で『できた』『楽しい』と感じる場面がある」【83→86→80→82→85】(84・85・84)
(保護者)「3.授業が楽しく分かりやすいと言っている」【57→59→45→55→52】(51・54・51)
  *どの学年でも、保護者の捉え方と生徒の実感は大きくかけはなれて(30ポイント以上)いる。
(生 徒)「7.通知票の成績は、わかりやすく伝えられている」【80→83→88→85】(82・85・87)
(保護者)「4.通知表は、学力や達成度をわかりやすく工夫されている」【79→81→73→74→78】(75・81・79)
   *保護者の数値が少し上昇傾向がみられ、生徒の実感と少し近づいてきた。
【4】その他
(生 徒)「12.生徒会活動は活発である」 【86→87→88→89→89】(88・91・87)
(保護者)「14.生徒会活動は活発である」【86→85→75→77→76】(78・74・75)
  *生徒の実感ほど、保護者は高く捉えていない。
(生 徒)「16.地震等が起こった場合、どう行動したらよいか知らされている」【79→84→83→85→87】(87・82・92)
(保護者)「19.地震や台風などの行動マニュアルが知らされている」【79→74→77→77→80】(74・85・79)
   *ここ数年、生徒・保護者とも上昇傾向にあるが、学年で見ると生徒・保護者の捉え方に違いがある。

<まとめ>
 全般的には例年の傾向と大きく変わらず、生徒でみると、ほとんどの項目で「肯定的評価」が8割~9割と高い傾向にあるが、保護者については、多くの項目(行事・部活動は高い)で6割~7割前後を示している。ただ項目によって、学年の差異が大きくでているところがある。
また2・3年生の経年(生徒)をみると、教職員との関係にかかる項目では安定(肯定的評価が若干上昇)しているが、学校生活全般の項目では、強い肯定が前年時と比べて減少している傾向にあるのが気がかりである。今年も、子どもの実感と保護者の捉え方の差異も大きく見られる(おおむね生徒の実感が高い)ところがある。
また学校スローガン達成に向けては、「六中の良い伝統を話し合い、庄内さくら学園にも受け継いでほしい。」「人と人とがつながる街、地域づくりに向けての学習に取り組んでほしい。」「スマホの時代、良、悪にもつながる道具を、地域を守るシステムづくりにつなげられる取り組みを」「授業についていけない生徒のフォローをもう少ししてほしい。」等の声もいただきました。
今年度末で、「六中の教育」は終わりを迎えますが、アンケートの結果等につきましては、庄内さくら学園中学校の学校づくりに生かしていければと思います。「伝統をうけつぎ 未来をつくる」の精神で取り組んでいきたいと考えています。
 ご協力ありがとうございました。