であいとつながりをもとめて     令和元年(2019年)5月27日

全員参加 笑顔の修学旅行

 3年生(73期生)は、5月22日から24日にかけ、長野伊那方面への修学旅行に行ってきました。例年雨のことが気になって、気をもみながらの活動でしたが、今年の修学旅行は、3日間とも本当に素晴らしい天気のもとでプログラムに取り組むことができました。まさに雲一つない快晴で、真っ青な空のもとアルプスの山々もくっきりと望むことができる絶好のロケーションの中で活動できました。
73期生の今年の学年目標は、「一人ひとりの声を受け止めて~自分の選んだ道を信じ、仲間の想いを認め合おう」と掲げ、お互いの想いを理解し、支え合っていける学年集団にしていきたいとの思いで、さまざまな活動に取り組んでいこうというものです。
その最初の第一歩が今回の修学旅行でしたが、まずいいスタートが切れた一つとして「81名全員が参加することができた」ということです。これは、今後進路を乗り越えていく学年集団をつくっていくうえで、とても大きなことだと思います。
◆1日目
 出発式での生徒代表のあいさつには、「学年目標達成にむけて、普段気づかなかった仲間の一面をお互いに知り合おう」との趣旨の思いが込められていました。
バスの中では、バスレク係が一生懸命考えてきたクイズなどが放映されましたが、今年はしっかり頭を使って考えないとできない「なぞなぞ」形式のものが多く、みんな集中して取り組み、とても和やかないい時間がもてました。
 駒ヶ岳に到着すると、何といってもすばらしい山の景色に囲まれての昼食となりましたが、生徒たちは少し虫のことを気にしながらも、班ごとに楽しく食べていました。そしていよいよ、ファームステイのスタート。入村式では、農家の方から「普段味わえないような体験をしてください。いい思い出をつくってください。」との言葉をかけられ、グループごとにそれぞれの農家に分かれていきました。
 途中、私たちはいくつかの農家を訪ねていきましたが、中央アルプスを遠くに望みながら、山間の畑で一生懸命作業に取り組む子どもたちの姿に出会うことができました。アサギマダラという蝶の食草を育てるための作業をしている班、ピーナッツや野菜の苗植えをしている班、田植えの手直しをさせていただいた班、まき割りをしている班、葉ワサビのしょうゆ漬けを作る作業をしている班など、農家の方々はいろいろ工夫をしていただき子どもたちに様々な体験をさせていただいていました。山と川に囲まれ、カエルや鳥の鳴き声が聞こえる自然の中で、みんな笑顔で取り組んでいました。
 

山の景色 農家のようす 農業体験①

◆2日目
 早朝より雲一つない青空。昨日に引き続き午前中は農家での体験を重ね、昼に農家からそれぞれ子どもたちが帰ってきました。「めっちゃ楽しかった。最高でした。」と異口同音に笑顔で話していました。そして農家の方からは、「みんな素直で、気持ちのいい子たちばかりで、一生懸命やってくれました。」と声をかけていただきました。
退村式で、お礼の言葉を伝え、それぞれの農家の方とお別れをしてファームステイを終えました。
 そして、午後は八ヶ岳でのオリエンテーリング。空気は爽やかだけど、少し日ざしがきつい中、各班に分かれて挑戦しました。オリエンテーリングは、チームが一つになり、協力し合いながら多くのポイントを回っていくというものです。どの班も一生懸命回っていましたが、戻ってきてカードをチェックしていると、「先生、他の学校よりも1.2から1.5倍ぐらい多く回っていますよ。よく頑張っていると思います。」と施設の方から話していただけました。暑さのせいもあってか、少し体調を崩す子も出ましたが、ここでも頑張る姿がありました。
夕食を終えた後は、学年レクに取り組みましたが、係の子どもたちが本当に一生懸命リードしている姿がありました。学年が一つになって、とても楽しい時間となったと思います。
 

農業体験② オリエンテーリング

◆3日目
 今日も朝から快晴。朝の時間が少しタイトではありましたが、子どもたちは時間に遅れることなく全員が時間通りそろって退舎式を行い、最後のプログラムの天竜川でのラフティングに向かいました。
今年は、写真屋さんと一緒にボートで近くから、子どもたちのラフティングの様子を見ることができました。スリルいっぱいの波のポイントがいくつもあり、波しぶきをあびながら大きな歓声を上げて楽しんでいる様子を見ることができました。私たちも、少し水しぶきを受けましたが、楽しい時間でした。
 帰路は草津あたりで渋滞に巻き込まれ、少し帰る時間が予定より遅くなってしまいましたが、無事に全行程を終えることができました。
 体育館で解散式をして、楽しい思い出をいっぱい持って帰っていきました。

ラフティング① ラフティング②

 今回の修学旅行は、3日間とも晴天に恵まれた中、全員参加で取り組み、本当に楽しく頑張る73期生の姿に出会うことができました。「素直な気持ちで頑張れる73期生の集団の力」を実感できた一方で、少し課題も見えました。それは一人ひとりを見ると、「自分の頭でしっかり状況を考えて判断・行動する力」や「目的・ねらいを達成するために大事なことは何かを見通す力」の弱さです。このことは、今後進路を乗り越える学年として集団の力を高めていくために、重要な視点だと思っています。今後の生活では、そんな課題をしっかり意識をし、学年目標達成に向け頑張ってほしいと思います。3日間、ご苦労さまでした。