大池小学校 公開授業研究会(2024/1/30)

豊中市立大池小学校は、昨年度から豊中市校内研究推進事業「情報活用能力の育成」を受け、

  • 目的や課題に応じてタブレットを活用できるようになること
  • ICTを利用して学習をより効果的に進めること
  • タブレットを活用して思考力が高め、書く力を身につけること
  • オンラインで今までできなかったことにチャレンジできる学校

をめざして、研究を進めています。

今回は、6年生社会科「 アジア・太平洋に広がる戦争 」の単元において、令和6年(2024年)1月30日(火)に授業実践公開をしました。

6年1組では、本単元の学習を通して、タブレットをメインの文房具として活用する実践に挑戦しています。

まず、子どものノートを活用して前時の振り返りをします。

先生は、黒板に子どもたちから挙げられたキーワードを書き出し、学習の手引きとして板書を進めていきます。

 

子どもたちは、先生から配布された発表ノートに一人ひとりがこれまでの学習の振り返りを打ち込んでいきます。

事前に配布されているノートには、グラフも貼り付けられているので、手元でグラフを拡大しながら子どもたちは考えをまとめていくことができます。

 

板書に書かれたキーワードを活用しながらも丸写ししている子はおらず、同じ配布されたノートを活用しても、一人ひとり自分なりのまとめ方をするので、出来上がっていくノートが異なる様子が見られました。

友だちや先生の考えを聞く中で変えたいと感じたときには書いたものを気軽に修正できることで、納得のいくノートに仕上げていく様子も多く見られました。

途中、自分のタイミングでノートに整ったまとめを書く姿も見られ、自分のペースで学習を進められていました。

先生はファシリテーターとして子どもたちから出てきたキーワードをもとに、その都度子ども達に問いを投げかけていきます。それを子ども達がタブレットを効果的に活用しながら答えを導き出していきます。

あえて教科書を開かずにグラフ等の一部を活用しながら展開していくことで、自分たちで歴史の流れをただ読み取るのではなく、その時代の背景について予想を立てながら学習を進める事ができていました。途中には、ヒントを見つけ出そうと、自発的に過去のノートや教科書を開く様子が見られました。

友だちと相談しながら取り組むこともOKなので、自分1人で進める人もいれば、友だちと一緒に取り組む人、友だちにヒントをもらいながら自力で進める人もいました。

1時間のまとめを1枚の発表ノートにまとめる中で、矢印や吹き出しなどの図、文字や枠の色や太さなどのにもそれぞれが工夫を凝らしている様子がありました。特にほとんどの子が矢印を活用しており、1時間の学習を点ではなく線で繋げて捉える事ができていることが分かりました。

最後には、自分のまとめたノートを友だちに見せながら、1時間で自分が考えたまとめを友だち同士で発表し合いました。

「果たして本当にタブレットはノート代わりになるのか?」という問いのもと組み立ててきた井上先生の実践。

ノート代わりでだけなく、新たな文房具として活用していく方法を模索するきっかけともなった実践となりました。