第三中学校 校内研究授業(5/16)

豊中市立第三中学校は、昨年度から豊中市校内研究推進事業「情報活用能力の育成」を受け、

「子どもが主体的・対話的に活動し、学びを深める授業」をめざして、研究を進めています。

 

5月16日(火)に、3年生の学級で英語の校内研究授業を実施いたしました。

教科書の「Bentos Are Interesting!」の単元において、「『~が心配だ』など言えるようになる」を目標に授業しました。

第三中学校では、校内で独自の「ICT活用分類」を設定しています。

A 一斉授業、B 個別学習、C 協働学習 の三つの分類を、さらに項目ごとに分け設定することで、授業での指標として活用しやすくしています。

本時では、A-1「教材の提示」、B-4「表現・制作」、B-5「振返り・自己評価」をめあてに、授業を展開する中で大型テレビやタブレットを活用しました。

授業者の 田中 涼太 先生は、「ICTとノートのハイブリット化を意識しました。些細なことでしか活用できていないが、「これならできる」と誰もが使えるICTと思って皆さんが活用していってくれたら嬉しいです。」と、小さな工夫の詰まった 魅力あふれる授業展開を見せてくれました。

 

くすっと笑えるようなオリジナル教材を活用したり、履修済みの単語の振り返りでは Kahoot! を活用したりするなど、生徒の興味・関心を引き出すことで、生徒が終始楽しみながら集中して授業に参加する姿が見られました。

ノートでの英作文をするときには、タブレットを活用しました。(普段から生徒の苦手意識の克服に役立っており、タブレットを活用することで、「英語で書きたいことを書ける」という良さがあるそうです。)

振り返りでは、SKYMENU Cloud を活用しノートを撮影して提出しました。提出後はすぐに全体の中で、数名の生徒のノート紹介・共有していました。そうした取り組みが日々行われているからこそなのか、どの生徒のノートも とても丁寧に書かれていたことが印象的でした。

 

授業後の授業検討会では、放送大学 倉澤 昭 客員准教授 に指導助言もいただきました。

ICTを活用した授業をするときには、ICTの特長である「1.繰り返しの容易であること、2.思考の可視化、3.瞬時に共有を図れること 」、そして「ICTの活用の意図」(放送大学 中川一史教授)を意識することから始めることが大切だということでした。

またICTを活用した授業の振り返りのときには、「ICTを使わなかったら、どうなったかを意識する」ことが重要な視点だということを教えていただきました。今回の授業では、ICTを活用しなければ確保できなかった学習量を ICT活用によって確保することができました。

それが子供たちの学ぶ意欲につながり、学習内容の着実な定着へとつながったのだと、倉澤先生はおっしゃっていました。

そして最後には、今ある設備や環境の中で、それぞれの先生のできる範囲で無理なく実践していくことの大切さを伝えてくださいました。

 

最後に 吉岡賢一校長先生 は、「個別最適な学び」と「協働的な学び」を一体的に充実させていくためにも、今後はICT活用分類の「C 協働学習」を伸ばしていきたいとおっしゃっていました。