ともだちとともに ねばり強さと やさしい心で まなび合う刀根っ子

支援教育学習会でのお話し・・真剣な面持ちの子どもたち

去る1月31日に、鍛治克哉(かじ かつや)さんを講師にお招きし、子どもたちにお話をしていただきました。鍛治さんは、生後7か月で脳に障害があることがわかり、小学2年生から車いすでの生活をされてきています。鍛治さんは、障害の有無にかかわらずに共に学ぶ教育を大切にしてきている豊中市の公立小・中学校で学ばれ、府立高校の定時制に進まれました。現在は、障害者相談支援や海外支援に携わっておられます。鍛治さんはとても明るく朗らかな方で、お話を聞いているだけで元気がもらえます。鍛治さんは、障害のある人とない人が日常的に付き合う機会がないままでは、差別や偏見はずっと続くこととなるということを分かりやすく話されました。学習会当日は、子どもたちは真剣な面持ちで鍛治さんのお話に聞き入っていました。ここで、子どもたちの感想をいくつか紹介します。

「ぼくは、いままでずっと豊中で育ってきたので、障害者が差別を受けているなど知りませんでした。そんな中でも、鍛治さんは、世の中を変えようとしている。その勇気に、感動しました。」

「差別されてもくじけない強い思いがあって、他の差別されている人を助けたいのがよくわかりました。私も、苦しんでいる人を助けたいと思います。」

「障害は社会が作っているということがわかりました。兄や家族との接し方を見直す機会にもなりました。ありがとうございます。」

「鍛治先生はみんなを幸せにさせるって言うのがすごいなと思って、ぼくも鍛冶先生みたいになって、みんなに優しくします。」

子どもたちみんなの感想を紹介できないのが残念なぐらい、素敵な感想ばかりでした。鍛治さんの生き方を学び共有することで、刀根山小学校の子どもたちは、これまでにも増して「友だちと力を合わせて、みんなにやさしい学校」をつくっていく、そんな人に育ってくれると確信し、私たち教職員も明日からの教育活動に邁進していこうと再確認しました。

人権講演会、是非ご参加ください

すでにお知らせしておりますが、今年度の人権講演会を2月29日(木)の午後3時30分より多目的室で開催いたします。

今年度の講師は、本校の第十三代目の校長であられた岡田 賢二(おかだ けんじ)先生に「仲間の言葉が力に! ~ある障害児の生い立ちから~」をテーマにお話ししていただくことになりました。岡田先生は、ご自身がこれまで経験された様々なことを踏まえて、刀根山小をはじめとする豊中市内の多くの子どもたちに、人権を中心に据えた教育活動に取り組んでこられました。現在は、佛教大学で後進の育成に尽力されています。岡田先生だからこそ話していただける貴重なお話を、是非たくさんの保護者の皆様にお聞きいただけたらありがたく存じます。ご参加よろしくお願いします。

全国学力・学習状況調査の結果概要

全国学力テスト(6年生)(国語・算数)結果より

国語では、「知識及び技能(1)言語の特徴や使い方に関する事項(2)情報の使い方に関する事項」「思考力、判断力、表現力等C読むこと」において、平均以上の力がついていると判断されます。特に「C読むこと」については正答率が高くなっています。

しかし、「思考力、判断力、表現力等B書くこと」は、全国的に正答率が低く、本校の児童にとっても課題と言えます。出題の趣旨は、「図表やグラフなどを用いて、自分の考えが伝わるように書き表し方を工夫することができるかどうかをみる。」ものでした。また、「思考力、判断力、表現力等A話すこと聞くこと」も本校では課題となっていました。出題の趣旨は、「目的や意図に応じ、話の内容を捉え、話し手の考えと比較しながら、自分の考えをまとめることができるかどうかをみる。」ものでした。

算数では、「A数と計算」「B図形」の領域、評価の観点「知識・技能」において、平均を上回る結果となっており、力がついていると言えます。特に、出題の趣旨「一の位が0の二つの2位数について、乗法の計算をすることができるかどうかをみる。」「示された日常生活の場面を解釈し、小数の加法や乗法を用いて、求め方と答えを式や言葉を用いて記述し、その結果から条件に当てはまるかどうかを判断できるかどうかをみる。」問題の正答率が高くなっています。課題となっているところは、「C変化と関係」「Dデータの活用」の領域、評価の観点「知識・技能」「思考・判断・表現」です。出題の趣旨は、「伴って変わる二つの数量が比例の関係にあることを用いて、知りたい数量の大きさの求め方と答えを式や言葉を用いて記述できるかどうかをみる。」「「以上」の意味を理解し、示された表から必要な数を読み取ることができるかどうかをみる。」ものでした。

学習状況調査(質問紙調査)結果より

 基本的な生活習慣に関わることはしっかりとできているという回答が多く、保護者の皆様の毎日のご尽力、ご協力を感じます。また、自尊感情を持ち、学校生活を楽しいと感じている児童も多くいるようです。基本的な生活や保護者の方の愛情深い関わりの成果だと感じます。また、家庭学習の時間、読書をする時間、PC・タブレットを活用する時間も確保できている児童が多いです。子どもたちの周りに学習や読書ができる環境が整っていると考えられます。

反面、「将来の夢や目標をもっていますか。」「人の役に立つ人間になりたいと思いますか。」という質問に対して、「当てはまる。」「どちらかといえば、当てはまる。」という回答が低くなっています。自分の将来の夢や目標について考えたり、友達と一緒に協力したり、みんなの為に活動したりする機会を学校でも作っていきたいと思います。ご家庭でも将来の夢や目標について話す機会を作ってみてください。

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