ともだちとともに ねばり強さと やさしい心で 学び合う刀根っ子

新しい年に新たな取り組み・・・

新しい年が明け2週間がたちました。新スタートは気候こそ穏やかでしたが、元日から能登半島を大地震が襲い、多くの人々が亡くなるという痛ましい年明けとなってしまいました。被災地では復旧が進まず、全国から様々な形で支援されている様子が日々報道されています。3学期始業式は、地震もあったことからすべての子どもたちが元気に登校してくれるか不安でしたが、どの子も元気に3学期を迎えてくれました。校長としてはホッと胸をなでおろしております。何よりも「元気が一番」であることを痛感させられた新年でした。この度の地震で亡くなられた人々に対し哀悼の意を表すとともに、被災地の一日も早い復興を祈念いたします。

さて、本校では昨年度から「体育科」を中心に教科の研究を行っております。小学校の成長段階における身体能力の育成は、日々の体育科の学習を基本に、授業以外の休み時間や放課後における子どもたちの運動経験が大切になります。

「小さいころに自転車に乗ることができた人は、その後、大人になるまで自転車に乗っていなかったとしても、少し練習すればすぐに乗れるようになる」

という話は聞かれたこともあると思いますが、リチャード・E・スキャモン(1883年~1952年 アメリカの医学・人類学者)が発表した人間の発達曲線では、運動能力に関わる神経系のほとんどは10歳前後までに発達するとされています。この時期に様々な運動遊び経験をたくさん積むことで、体幹がしっかりした怪我をしにくい、様々な運動が楽しめる身体に成長します。

本校では、子どもたちが楽しく身体を動かすことで、体幹や腕支持の力、投げる力、跳ぶ力、走る力など、これから成長していくうえで必要な能力のより良い育成に向けて研究を進めています。その取り組みの一環として、1月末に「体力向上週間」を設定し、運動場の遊具や器具をふんだんに使用し、遊びながら運動経験を積ませる取り組みを行います。初めての取組みですが、この取組みを基にしながら各学年の合同体育でも実施できればと考えています。

人権参観について

例年、人権に関する学習について参観を実施しています。人権は人として生活していくうえで当たり前に尊重されるべきものですが、子どもたち同士はもとより、私たち社会人の間においても、心の痛む「人権侵害」はいたるところで起きています。人と人が関わり合う場においては、考え方の違いや生活してきた環境の違い、様々な違いが存在します。その違いがある関係だからこそお互いに学び合い、自身を高めていくことが人間社会にとっては一番大切なことだと考えます。

本校では、違いが認めあえる集団つくりがあるからこそ、お互いに学び合う力が育まれるととらえ、人権教育と教科教育を一つにとらえ、日々の授業づくりにおける人権感覚の向上を日ごろから目指しています。

人権参観では、各学年の発達段階に応じた教材で、自分や他者について考える学習をする場を参観で見ていただきます。オンラインではありますが、多数のご参加をお待ちしております。

     教材名                実施日

1年生  「じぶんで できるよ」        (1月24日)

2年生  「もちあじは たからもの」      (1月22日)

3年生  「自信をもって言いたいことがあるよ」 (1月22日)

4年生  「自分を見つめる ~心のたからもの~」(1月23日)

5年生  「自分を知ろう ~リフレーミング~」 (1月23日)

6年生  「権利の熱気球」                  (1月24日)

人権講演会について

本日の家庭数配布でお知らせしておりますが、今年度は本校が主催者となり、人権教育推進委員協議会刀根山地区・刀根山小学校PTA・刀根山校区公民分館が協賛による人権講演会を2月29日(木)の午後3時30分より開催いたします。

 今年度の講師は、本校の第十三代目の校長であられた岡田 賢二(おかだ けんじ)先生にお願いすることとなりました。岡田先生は、ご自身がこれまで様々な経験されたことを踏まえて、刀根山小をはじめとする豊中市内の多くの子どもたちに、人権を中心に据えた教育活動に取り組んでこられました。現在は、佛教大学で後進の育成に尽力されています。岡田先生だからこそ話していただける貴重なお話を、是非たくさんの保護者の皆様にお聞きいただけたらありがたく存じます。ご参加よろしくお願いします。

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