学校だより第13号(子どもたちの意見を受け止めて 「学習発表会」成功させよう!)
ともだちとともに ねばり強さと やさしい心で まなびあう刀根っ子
子どもたちの意見を受け止めて
例年、青少年健全育成会刀根山地区委員会の主催の「意見発表会」が実施されています。青少年健全育成会は、子どもたちの健全育成にかかる取り組みを行っておられますが、この意見発表会は昔から続くメインイベントです。6年生がテーマをもとに、自分自身を見つめ、日ごろ考えていること・思っていることを作文用紙にまとめて発表します。意見発表会当日は、各クラスから選ばれた2名の代表児童が発表する形になりますが、6年生全員が意見を考えて文章にし、各クラスで一人ひとりの意見を発表します。時間が許すのであれば、全員の意見発表を本番でさせてあげたいくらい、毎年「大人が考えさせられる意見」が多く出されます。
今年のテーマは「人と人とのつながり」です。生成AI等テクノロジーの進歩が激しい現代において、今一番大切にしたい「人とのつながり」をテーマとされました。11月14日に行われた意見発表会では8人の代表児童が発表してくれました。どの発表も「聞いてみたいな」「どんな主張をするのかな」と自然と聞きたくなるイントロ、そして、だれもが一度は悩んだり、考えたりする課題を題材に選んでいて、とても聞きごたえのある意見発表でした。
この健全育成会主催の意見発表会は、従来から大切にしてきている観点があります。それは、子どもたちの健全育成を願う大人たちが、子どもの本音、子どもが今考えていることに耳を傾け、その思いを実現させるために大人として何ができるか、大人としてどうしていくべきかを考える機会にすることです。子どもたちは、大人が思っている以上に、日々様々なことを真剣に考え、悩み、葛藤しています。日本の子どもたちは自己肯定感が低いことはよく言われていますが、日ごろ子どもたちの何気ない「ぼく、●●になりたいねん」「わたし、●●になったらいいな」などのつぶやきに、大人はどれほど向き合えているでしょうか。大人の物差しで「それはだめ」「それは無理だ」と決めつけてしまっていることは多くないでしょうか。子どもの言うことすべて叶えさせるという意味ではありません。子どもの考えを全否定するのではなく、「そんな風に考えているのだ」と一旦受け止めたうえでの子どもへのアプローチが、大人には必要ではないかと考えます。私たち教職員も日々そのことを心に刻んで教育活動に取り組んでいます。
「学習発表会」を成功させよう!
11月29日に音楽発表の部、12月12日~12月17日の間で作品発表の部が行われます。音楽発表の学年は、いよいよ練習も佳境に入ってきました。音楽の時間や合間の時間帯、そして20分休みなど、時間を惜しんで練習しています。校内を巡回していていつも私が思うことですが、刀根山の子どもたちは何事にも一生懸命取り組んでくれます。その一生懸命な表情がとても愛おしく思え、「最後まで頑張れ!!」といつも応援しています。もちろん、音楽や発表、作品作りが苦手な子どももいます。しかし、大切なことは、私がいつも子どもたちに言うことですが、「楽しんで」ということです。音楽発表では、友だちと音やリズムを合わせたときの心地よさ、作品では自分が一番こだわって描いたり作ったりしたときの達成感、それぞれ楽しみ方はあると思いますが、子どもたち一人ひとりの違った「楽しんで」が叶えられたらいいなあと心から願っています。
先週、プログラムをお配りしています。学習発表会も運動会に引き続き、入校証の発行をしています。入場制限は設けませんので、ご家族多数のお越しをお待ちしています。そして、子どもたちの音楽発表、作品発表をじっくりご観覧いただき、学習発表会のお話をお家でたくさんしていただけたらありがたいです。よろしくお願いいたします。