学校だより第7号(だれもが仲良く笑顔になるために・・ 個人懇談会よろしくお願いします)
ともだちとともに ねばり強さと やさしい心で まなびあう刀根っ子
だれもが仲良く笑顔になるために
6月13日(木)の2時間目、3時間目の時間帯に、元本校校長であられた岡田賢二さんを講師にお招きし、子どもたちに向けてご自身の生い立ちのお話をもとにして、だれもが仲良く笑顔になるためには一人ひとりがどのようなことに気を付けていかなければならないかを、わかりやすくお話いただきました。
●オリンピックはアスリート、パラリンピックはパラアスリートの違いのお話から、どちらも同じ人間なのに、障害があるという点だけで特別な見方をされてしまう。私たちの生活の中で知らず知らずのうちに使っている障害を持った人への言葉(例えば「かわいそう」)が、差別につながっている。
●ご自身が手や腕に障害を持ってお生まれになり、小学校ではクラスの子に「気持ち悪いから手をつなぎたくない」と言われたり、中学校ではご自身が入部したバスケ部の先生に「左手が不自由だから、卓球とか他のスポーツにしたほうがいい」と言われたり、バスケの試合で相手選手から「あの子本当にバスケできるのか?かわいそうやな」と言われたりして苦しかった。でも助けてくれたのは仲間だった。小学校の時は、「手をつなぎたくない」という言葉に対して「私がつなぎます」と言って助けてくれた女の子、「手をつなぎたくない」と言った子はその後岡田さんを理解して親友になった。中学校の部活で相手チームからひそひそ言われたときに「岡田いくぞ!がんばろ!」と声をかけてくれたのがチームメイトだった。
●街に出かけたとき、「かわいそう」「手を見たらだめよ」「不自由やろ?痛いやろ?」「気持ち悪い」とよく言われた。岡田さんはそのようなときに「かわいそうと自分のことを思ったことがない」 「見たらだめって何で? まず話を聞いてほしい」 「痛いというのは決めつけ」 「不便だけど不自由ではない」 「姿や形で人を判断してほしくない」 「自分のことを知ってほしい」と思った。
●想像や思い込みでその人の個性を決めてほしくない。相手を理解する気持ちを持ってほしい。違いがあっていい、みんな違うことが当たり前(十人十色)、違いを豊かさにすることでみんなが笑顔になれるのではないか。
低学年、高学年の発達段階に合わせた丁寧なお話をしていただいたので、子どもたちはとても集中して聞き入っていました。子どもたちは、事後学習として各クラスで振り返り、お礼のお手紙を書きました。これから岡田さんにお渡ししますが、どのお手紙も、子どもたち一人ひとりが感じとったままの言葉がつづられていました。当日は複数の保護者の皆様にもオンラインで聞いていただきました。いかがだったでしょうか。是非、各ご家庭でも「違いを認め合うこと」についてお話していただけたら幸いです。
個人懇談会よろしくお願いします
早いもので、1学期もあと3週間となりました。各学年では1学期末に向けて、学習・生活面ともにまとめの時期に入ります。今週は、子どもたち一人ひとりが、安心して学校生活が出来ているのかをチェックする「心と体のアンケート」を実施しております。その中で見えてきた気になる点は、早急に担任から子どもたちに聞き取りを行います。
7月8日(月)から個人懇談会が始まります。学校でのお子様の学習・生活の様子について学校からお伝えし、各ご家庭での様子もお聞きします。また、少しでもお困りの点や気になる点がございましたら、是非学校と共有させていただき、一緒に課題解決に向けて取り組んで行けたらと考えております。どうぞよろしくお願いします。