1201 「叱らない」がこどもを苦しめる
標記のタイトルの書籍(ちくまプリマー新書 筑摩書房2024年)を紹介します。スクールカウンセラーの著者が学校現場で感じている変化をもとに、現代において子どもとどのように向き合うべきか、「叱る」こと「押し返す」ことの意義を今一度取り戻す主旨で書かれています。「叱られないのに学校がつらい」、『「世界から押し返される」経験の減少が「思い通りでないと耐えられない」心を生む』、『本来「褒めて伸ばす」とは、「ネガティブな面は見せない」ということではないはずです。ポジティブなところだけを伝えて褒めるのに、ネガティブなところがなかったかのように振る舞うということは、子どもの根っこの部分では弱い存在だとみなしている』などと本の帯に記載されています。時代の移り変わりとともに、子どもへの関わり方も変化しますが、変えていいところと変えてはいけないところを考えるいいきっかけをもらえた書籍でした。
登録日: 2025年12月1日 /
更新日: 2025年12月1日
