常に、このブログの内容は閑話=無駄話である。 

数日前の放課後、体育大会のクラス応援旗を塗っている様子を見ながら廊下を歩いていると、3年生の生徒からブログを読んでると言われたので、敢えてそう断っておくことにする。

そして中学生も読むのなら、少し難しい漢字も入れておこう。

 

今朝も、下足室前での朝のあいさつ運動を終え、職員朝礼を経て、北門に立った。

赴任当時は前任校と同様に北門に立って、登校してくる生徒や校門前を通る小学生や近隣の一般の方に挨拶をしていたのだが、生徒会が下足室前であいさつ運動をしているので、そちらをメインにして、遅刻ギリギリに登校してくる生徒や少し遅れてくる生徒を迎えるために始業チャイムが鳴るまで北門に立つようにしている。

 

四中には、正門、南門、北門とあり、各学年で当番を決めて教員が8時35分にそれぞれの門を閉めることになっている。北門は3年生が担当で、私がすることで先生の仕事を奪った形になっているが、それでもきちんと当番の先生が来てくれる。

その先生と朝のほんのひと言ふた言、天気のことや走りこんでくる生徒のことを話したりする時間は、楽しいひと時だ。

 

さて、今朝の当番はKという先生で、実は前任校から連れだってこの春に四中にやってきたのだ。

今朝は、どうしたことか中島みゆきの『世情』が、挨拶をしながら私の頭の中でヘビーローテーションだった。

きっと昨夜ラジオでその曲を聞きながら帰宅したのがこびりついていて、今朝は曇り空で、挨拶する生徒が少なく、なんか心象風景のBGMだったのかもしれない。

 

始業のチャイムが鳴り、K先生と校門を閉めながら、

私「今朝ずっと頭の中でヘビロテなんだけど、K先生、中島みゆきの『世情』って曲知ってる?」と唐突に尋ねた。

K先生「知らないですねぇ」。

私「僕らの世代なら、『金八先生』で不良の子が警察に捕まる場面のBGMで、誰もが知ってるような曲だったんだけどなぁ」

K先生「それなら、YouTubeで見たことありますよ」

なるほど、学校の先生とは言え、あの衝撃的なシーンも世代間格差があるものだ。

私「そのシーンを知ってることは知ってるんだ」

K先生「その世情って、どんな字を書くんですか」

私「世の中の『世』と、なさけ(情)だよ』」

K先生「ああ、そっち!!   僕、校長先生が校門閉めながら、いま急に言うてきはるから、鍵をかけるほうなんかと思てました」

 

それは、「施錠」である。

あまりのタイミングに、二人して朝から声に出して大笑いした。

二人とも、国語の教員であった。