闇バイト防止教室
普段お世話になっている池田少年サポートセンターからの要請で「闇バイト防止教室」なるものを、本日3限目に1,2年生、4限目に3年生を対象に開催した。
「闇バイト」という名称には賛否があるが、中学校の授業でやらなあかんところまで、「闇」が侵食してきているのだなと恐ろしくなってくる。
「闇バイト」とは、「知人の勧誘やインターネットの掲示板やSNS広告で、仕事内容を明らかにせず、高額の報酬が得られるといって求人を募集し、犯罪の実行役に仕立て上げられるもの」と、講師の松本さん(警察官)から説明があった。松本さんはパワポを使いながら40分間ぶっ通しで気迫のこもった語り口であった。さすがである。
世の中が複雑になり、共有する「常識」の軸があいまいで、情報機器や環境の発達する加速度がわれわれの理解を越えている中で、ずる賢い悪人が言葉巧みに人の心の弱い部分をくすぐっていくという、卑怯で何とも言えない手口だ。
だまされた者は、だまされた自分を責めるという。自分の愚かさを責めるという。悪いのはだます方であるのに。
18歳成人となり、中3の生徒はあと3年で成人である。
新聞もテレビも見ない、情報の比較も怪しい、好感を持つ人の軽口を信じ、ネット情報へのリテラシーも低い。手の打ちようがないじゃないか。
中3生に限らない。いろんなことがもう追いついていないのだ。そういう点では学校で勉強する内容を根本から見直す必要があるのかもしれない。
「楽して儲けられるわけがない」「甘い話には裏がある」「うまい話には罠がある」
昔の大人の言葉は重かった。今、これらの言葉を知っているだろうか、聞いたことがあるだろうか。
子どもが大人と話さないのに。ところで、大人とは何歳からなんだろう。成人=大人、ではないのだから。
だから、学校でやらないといけないのだ。○○教育が学校の中にあふれている。でもやらんわけにはいかんのだろう。
