学校だより(第4号)6年生が「平和」「友達」を考える旅に出かけます
6年生が「平和」「友達」を考える旅に出かけます
6年生が低学年の子どもたちにつるの折り方を教えてくれました。
5月22日(木)、23日(金)の一泊二日で、6年生が修学旅行に出かけます。修学旅行は、小学校6年間で学級集団を基本に学習を積み重ねてきた「命の尊さ」「友だちの大切さ」について深めることを目的にしています。一日目は、世界で初めて原子爆弾を被爆したヒロシマを訪ねます。史実の映像や展示物、歴史的建造物に触れることで、人と人とが争うことで得るものはあるのか、「命は大切」と簡単には言うがどうすれば命を大切にする生き方ができるのか、子どもたちが個々に抱く課題を解決する1日となればと願っています。二日目は、姫路セントラルパークでグループ行動をします。時間や場所等ルールがある中で、友だち同士で誰もが気持ちよく遊んだり、食事をしたりすることができるのかどうか。子どもたちの6年間の友達とのかかわり方が試される場面となります。きっと、6年生は、この修学旅行を最高の思い出にして無事に帰校してくれると信じています。私も当日は学校の責任者として同行し、子どもたちの学ぶ姿勢や楽しく過ごす様子をしっかり見つめ、保護者の皆様に発信したいと考えています。写真は、6年生が低学年に色紙の色に込められた意味を説明しながら、折り鶴の折り方を教え、一緒に作っている様子です。どの子たちも一生懸命折り鶴を折ってくれています。できた折り鶴は6年生が、刀根山小千羽鶴としてヒロシマにとどけてくれます。6年生が、低学年の子どもたちに丁寧にそしてやさしいまなざしで、つるの折り方を教えてくれていた姿が印象的でした。
このようなひとつひとつの取組みが相手を大切にする気持ちを育てることにつながっていると感じました。
教職員も、子どもたちのために頑張っています!
放課後の時間になると、先生方は各教室から職員室にもどってきます。学校の電話で早速ご家庭に連絡をとる先生、ノートやテストの丸付けをする先生、子どもたちの様子をうれしそうに話す先生、校外学習で一日出かけて疲れているのに、パソコンで明日の教材準備をする先生…いろいろな先生の姿が見られます。仕事量は多いものの、子どもたちのために取り組む仕事には、どの教職員も努力を惜しみません。先日は、会議終了後にタブレットの操作研修をしました。ドリルパークの配信の仕方やデジタル単元テストの体験も行いました。先生は子どもたちのわかった、できたの顔がみたい一心でがんばっています。
言葉の感度を高めるには?
本校の児童は読書が好きな子どもが多いです。読書は語彙力を伸ばすほかにも、想像力や創造力、そして情報処理能力も伸ばしています。前年度に引き続き、「朝読書」の取組みを、毎週水曜日の朝の会の時間帯にしています。読書好きの刀根っ子に、より一層静かに読書に親しむ機会を増やせたらと考えています。
さて、読書の効果として語彙力の向上が考えられますが、その具体としては日常的に言葉への感度を高めることができるということです。言語への感度を高めるとは、「言葉にこだわる」とも捉えることができます。人間は、日常生活の中で、ニュースを聞いたり、誰かと会話をしたり、ドラマを観たりと、たくさんの言葉に触れています。子どもたちも、学校の中でもたくさんの言葉に触れています。「どのような言葉が、どのような場面で、どのように使われているのか」を意識してみるのもいいと思います。
今日、一番すてきだなと思った言葉をメモしてみたり、初めて聞いた言葉を調べてみたりすることでも、言葉の感度は高まります。また、読書の習慣をつけるとともに、高学年になるにつれて、多様な分野の書籍を読むこと大事です。図書館等で読んだ本、借りた本で子どもたちの言葉の感度(言葉のこだわり)を高めることをご家庭でも意識してみてください。
新年度がはじまり、子どもたちは新しい友だちとの出会い、新学年の勉強とがんばる姿がみられます。しかし、些細なことでトラブルになりケンカになることもあります。まだまだ語彙力も少なく、経験が足らない子どもたちですので、うまく友だちとコミュニケーションがとれない場合もあります。ある国のことわざに、「行く言葉が美しければ 来る言葉も美しい」というものがあります。「ありがとう」「がんばったね」などと、やさしい言葉、相手を尊重する言葉、思いやりの言葉などをかけると、相手もうれしく思い、心温まる言葉が返ってきます。逆に、心にとげを刺すような言葉を投げかければ、相手も不快に感じ、攻撃的な言葉が返ってくるかもしれません。ご家庭でも言葉について、考えてみる時間をとってみてください。
また、ゴールデンウイークを挟んで、子どもたちの様子もなにがしかの変化がみられることも多いかと思います。小さなことでも構いませんので、ご家庭で気になることがあるという場合は、お気軽に学校までご連絡いただけたらと存じます。よろしくお願いします。