第四十四回入学式
本日満開の桜の元、第44回入学式を挙行いたしました。
「第十七中学校44期生として入学された新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。また、お子様のご入学にあたり、保護者の皆様方には、心よりお祝い申しあげます。
昨年12月小中交流会でみなさんとお会いしてから、先生たちや先輩たちはみなさんの入学を心待ちにしていました。みなさんはこれから始まる中学校の学習や部活動、それから新しい友達との出会いを想像し、楽しみでわくわくしていることだと思います。また反面少し緊張してドキドキしているかもしれませんが、これから始まる中学校生活では、失敗を恐れず思い切ってチャレンジしてください。先生方はみなさんのチャレンジを応援します。また心配なこと不安なことがあれば遠慮なく先生方に相談してください。
入学にあたって、十七中学校が大切にしている合言葉「人とのつながり大切に 笑顔の花を咲かせよう」についてお話したいと思います。
「人とのつながりを大切にする」ということは、人との信頼関係をつくっていくということです。そのためには、まず「友達をはじめ、周りの人を大切にする」という気持ちを持ってください。今日ここには、いろいろな小学校出身の仲間が集まっています。しばらくは慣れないかも知れませんが、同じ教室で学び、学校行事などで互いに協力し、中学校で初めて経験する部活動などでもともに活動し、学校生活を送っていきます。
そのなかで互いを大切にし、信頼できる人間関係をつくっていくことを期待しています。「人とのつながりを大切にする」ためには、ともに過ごすみんなが「相手を大切にする心」「人を思いやる心」がなければなりません。心無い言葉で人を傷つけてしまっては、相手とつながることはできません。相手を大切にし、自分も大切にできる、そのような人とのかかわりが持てる「心の力」を身につけてほしいと思います。
そして、「人とのつながりを大切にする」ことで、互いに支えあい、応援しあう仲間を作っていくことができます。その仲間が、みなさん一人ひとりの夢や目標に向けた努力あるいは日々の頑張りをきっと応援してくれるはずです。その努力や頑張りのさきには、合言葉にある「笑顔の花」が咲くのです。その「笑顔の花」は、人と比べるのではなく自分自身が輝ける「Only Oneの笑顔の花」であってほしいと思います。
「花」と言えば、いま桜が美しい花を咲かせています。今年はみなさんの中学校入学を待っていたかのように今が満開となっています。ところで、どうして桜が美しい花を咲かせることができるか考えたことがありますか。ここで、「にんげんだもの」で有名な「相田みつを」さんの詩を紹介します。美しい花を咲かせている桜の木をイメージして聞いてください。
「花を支える枝 枝を支える幹 幹を支える根 根はみえねんだなあ」
美しい花に見とれて上を向いてしまいがちですが、あの桜の木の根元には外からでは見えない、大きな根っこが土の中に張られています。その根がしっかりと土を握り、土からたくさんの水や栄養を得ているために、たくさんの花を咲かせることができているのです。桜と同じように、自分らしいONLY ONEの笑顔の花を咲かせるためには、しっかりした根っこをはらなければなりません。その根っこをしっかりはるために必要なのが「自分の目標」にむかって「努力する」ことなのだと思います。
しっかり努力をして、様々な経験を積み、たくさんの知識を吸収して、桜の大きな根のように自分自身の大きな根をはり、自分らしい花を咲かせることができるよう精一杯中学校生活を送っていきましょう。期待しています。
最後になりましたが、保護者のみなさま、本日はお子さまのご入学、誠におめでとうございます。お子さまの成長された姿をご覧になり、お喜びもひとしおのことと存じます。第十七中学校教職員一同、お子さまの健やかな成長に向け、全力を尽くしてまいります。保護者の皆さまのご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 (校長式辞抜粋)」