マチカネ先生塾 11期生 第9回 『 コミュニケーション力養成講座④ プレゼンテーション』
マチカネ先生塾第9回目 コミュニケーション力養成講座④「プレゼンテーション」(2024/2/17)
第9回では、コミュニケーション力養成講座④「プレゼンテーション」をテーマに、有限会社コノジャパン 代表取締役 河野 通陽(こうの みちはる)先生を講師にお迎えし、講義とロールプレイング演習をいただきました。
まずは、「自己開示をしていこう!」ということで、改めて自分のマイブームや小さな悩みなどをグループごとに共有していきました。共有する中では、自然と笑い声が起こり、一瞬で空気が和やかなものになりました。
次に、2つのプレゼンテーションの動画を視聴し、それぞれについてグループで意見交換をしました。それぞれの良かった点や違いについてグループごとに話し合いましたが、河野先生から種明かし。実は、一つ目の動画はプレゼンテーションではなくスピーチで、二つ目の動画がプレゼンテーションとのことでした。
そして、プレゼンテーションについてのポイント等を教えていただきました。
● 良い文章とは・・・聞いている時や読んでいるときにスッと入ってきて、終わった後にも余韻が残るもの。
● 悪い文章とは・・・聞いている時や読んでいるときに頭を使わないといけないもの。
スピーチは、伝えたいことを伝えたいままに、とにかく伝えるもの。
それに対して、プレゼンテーションは、聞き手に納得してもらい、行動を起こしてもらうことをゴールにするもの。
だからこそ、プレゼンテーションでは聞き手を「聴く気にさせること」が重要ポイントになってくるそうです。
また、プレゼンテーションでは聞き手とのコミュニケーションも大切にしなくてはいけません。なので、相手に問いかけるラポール(フランス語では架け橋という意味)も大切となってくるそうです。
そのあとは、コミュニケーションをとる練習として今度は隣の人と自分のブームや趣味などについて、ペアトークをしました。最初の自己紹介以上に2人での対話ということで、より空気は賑やかなものになりました。
続いて、理論編として、プレゼンテーションスキルについてのお話をいただきました。
● PREP(プレップ)法について
P:Point(結論)
R:Reason(理由)
E:Example(事例)
P:Point(まとめ)
人はまず結論を聞きたいもの。最初と最後にP:要点を繰り返しで伝えることで相手に結論を印象付ける事ができる方法が、このPREP法です。
●ロジカルプレゼンテーションについて
▽オープニング:序論
□メインパート:結論→大項目(3つの理由)→それらの理由・関わる話
△クロージング:終論
メインパートの理由は必ず3つ。人の短期記憶はマックス3つ。そして聞き手の集中力を保つためにも大切。
聞き手に負荷をかける事なくプレゼン内容が記憶されやすい。短時間のプレゼンには効果的な方法が、ロジカルプレゼンテーション法です。
理論の後には、演習にチャレンジです。
今回はロジカルプレゼンテーションに挑戦します。
ワークシートを活用して、一人ひとり台本づくりをしていきます。
台本を作成したら、いよいよプレゼンテーションスタートです。
プレゼンテーターは前に立って発表します。
発表者は二つのことを必ずして発表します。
一つ目は、指を立てて話すことです。今何個めの話をしているのかが聞き手にも分かるように指は必ず立てたまま話します。
二つ目は、何も見ないで話すことです。そのために大項目(3つの理由)だけを必ず覚えることです。
みなさん緊張した面持ちながらも、聞き手に問いかけることや指を立てること、表情を豊かに話すことなど、それぞれに様々なポイントを意識しながら発表する様子が見られました。
終わった後には、聞き手全員からフィードバックをもらいます。発表者も聞き手も前のめりになりながらチャレンジできている姿が素敵でした。
最後は河野先生から総括をいただきました。
どのプレゼンテーションも、聞き手が興味津々で聞くことができていたことを褒めていただきました。
相手のために話をパッケージにして、相手のおでこを開いて閉じてあげていることによって、聞き手が前のめりになっていたのだということを教わりました。また発表者については、一人ひとりが余裕を持って話す事ができていたことを褒めていただきました。
発表者には、すべてのことを覚えるのではなく、「大項目だけを覚えること」という指示があったからこそ
発表者が話に余白を持って自由に話すことのできたのだと教えていただきました。
プレゼンテーションでは、緊張してあがってしまうことは当たり前と思い、自分のプレゼンテーションを自分でディスカウントしないこと。間違えてしまったら止めて、謝って、やり直せばいいこと。早口でも噛んでもOKという気持ちで、自分らしさを出してほしいとおっしゃっていました。
そして、何より「ありがとう」の気持ちを大切にしてほしいとのことでした。
これまでで一番と言ってもいいほどに、受講生それぞれが自分のカラーを出し、楽しんで自分を表現することができていた第9回でした。